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2008 年度 実績報告書

無顎類のゲノムと免疫系

研究課題

研究課題/領域番号 20017001
研究機関北海道大学

研究代表者

笠原 正典  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)

キーワード無顎類 / VLR / leucine-rich repeats
研究概要

本研究では、1)無顎類(メクラウナギ、ヤツメウナギ)に焦点を当てて、MHC(主要組織適合遺伝子複合体)パラロガス群の解析をおこなうことにより、2回のゲノム重複が系統発生のどの段階で起きたのかを実験的に推定するとともに、2)無顎類白血球cDNAライブラリーのEST解析によって同定されたvariable lymphocyte receptor遺伝子群について詳細な解析をおこない、以下の成果を得た。1. MHCアンカー遺伝子をコードするBACクローンをメクラウナギから単離し、BACクローンを用いたfluorescence in situ hybridizationをおこなった。その結果、メクラウナギ・ゲノムには少なくとも2個のMHCパラロガス領域が存在することを示唆する結果を得た。2.ヤツメウナギにはleucine rich repeatモジュールの再構成によって、著しい多様性を生み出す抗原レセプター遺伝子VLRが存在する。従来から知られていたVLRとは異なる新しいVLR遺伝子を同定し、このレセプターを特異的に認識するモノクロナル抗体を作製した。新規VLR遺伝子は、既知のVLR遺伝子のいずれとも異なるゲノム構造を有していること、VLR-B遺伝子の発現を誘導する抗原刺激を与えても、発現が誘導されないこと、などが明らかになった。3. ナメクジウオのドラフトゲノム配列を使用して、LLR moduleを有する遺伝子族の網羅的解析をおこなった。その結果、ナメクジウオゲノムにはVLRと類似した構造を有するintronless LRR-containing genesがきわめて多数存在することが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] The amphioxus genome illuminates vertebrate origins and cephalochordate biology2008

    • 著者名/発表者名
      Holland, L. Z.
    • 雑誌名

      Genome Res. 180

      ページ: 1678-1685

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Crystal structure of a chaperone complex that contributes to the assembly of yeast 20S Droteasomes2008

    • 著者名/発表者名
      Kasahara, M.
    • 雑誌名

      Zoolog. Sci. 15

      ページ: 228-236

    • 査読あり
  • [学会発表] Structural and genetic analysis of variable lymphocyte receptors2008

    • 著者名/発表者名
      Kasamatsu, J.
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-03
  • [産業財産権] 特許権2008

    • 発明者名
      笠原正典他
    • 権利者名
      北海道大学
    • 産業財産権番号
      特願2008-305003
    • 出願年月日
      2008-11-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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