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2009 年度 実績報告書

脊椎動物の肺の獲得プロセスに関する進化発生学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20017024
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

岡部 正隆  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10300716)

キーワードポリプテルス / ゲノム / EST解析 / 進化 / 発生 / 肺
研究概要

ポリプテルスの咽頭嚢形成期の遺伝子発現パターンの解析を行った。方法は、whole mount in situ hybridization法を用いて各Tbx遺伝子群、Fgf遺伝子群の発現パターンを可視化することと、胚発生期における詳細な咽頭嚢の形成過程を明らかにする目的で、発生ステージ毎に胚のパラフィン連続切片を作製し、ヘマトキシリン・エオシン染色を行い、組織の形成過程を観察し、先の遺伝子の発現パターンを組織レベルで明らかにした。
さらに、ポリプテルスのゲノムBACライブラリーの構築と咽頭胚のEST解析を行った。
支援班と協力してポリプテルスのゲノムライブラリーの作成を試みた。雄のポリプテルス成体から有核赤血球を採取にこれからゲノムDNAを抽出し、BACライブラリーの構築を行った。原因が特定できていないが、数回の試みを行ってもライブラリー構築に都合のよいサイズのゲノム断片を得ることができず、現在のところBACライブラリーの完成には至っておらず、現在も構築を試みている。一方でフィスミドを用いたゲノムライブラリーの構築には成功している。一方、ポリプテルスの神経胚以降孵化直後までの胚を用いてEST解析を行った。約5万のクローンのシーケンシングを両方向から行い約10万リードのシークエンスを得た。クラスター解析の結果、約1万3000遺伝子のシークエンスを得たと推測される。現在ホモロジー検索を行い、各種遺伝子ファミリー毎に得られた遺伝子を整理し、遺伝子情報公開の準備をしている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] Germ layer patterning in bichir and lamprey ; An insight into its evolution in vertebrates.2009

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi M, Takahashi M, Kuratani S, Okabe M, Aizawa, S.
    • 雑誌名

      Dev Biol 332

      ページ: 90-102

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Genus Polypterus (Bichirs) : A Fish Group Diverged at the Stem of Ray-Finned Fishes (Actinopterygii).2009

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi M, Okabe M, Aizawa S.
    • 雑誌名

      CSH Protocols

      ページ: doi:10.1101/pdb.emol17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Whole-Mount In Situ Hybridization of Bichir (Polypterus) Embryos.2009

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi M, Okabe M, Aizawa S.
    • 雑誌名

      CSH Protocols

      ページ: doi:10.1101/pdb.prot5158

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Microinjection of Bichir (Polypterus) Embryos.2009

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi M, Okabe M, Aizawa S.
    • 雑誌名

      CSH Protocols

      ページ: doi:10.1101/pdb.prot5157

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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