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2009 年度 実績報告書

日本語によるゲノム情報の検索と理解を助けるポータルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20018015
研究機関京都大学

研究代表者

金子 周司  京都大学, 薬学研究科, 教授 (60177516)

キーワードゲノム情報 / 情報検索 / シソーラス / 連想検索 / ポータル
研究概要

本研究の目的は,ゲノム研究成果を日本人が活用するために,英語と日本語の間にある「ことば」の壁を低くすることである。本研究では日本語で記述された学術論文および総説における用語の頻度および共起関係を解析したデータに基づいて専門用語を選出し,ゲノム関連の事物や事象を記述する専門用語の英日対応20万語シソーラス(概念の上下関係を含む類義語辞書)を世に提供した。英語と日本語を含めた網羅的なシソーラスによる語彙の解析と問題点の指摘は,ゲノム科学教育や研究成果の社会還元における相互理解を促進し,ゲノム科学の説明責任を果たすことに大きく貢献したと考える。さらにそのように構築したオントロジーを具体的に情報検索で活用する具体的な方策およびツールの開発を行った。その結果,ゲノム科学の研究成果論文やデータベースを日本人の初学者や一般人が検索する場合に,入力したキーワードと密接に関連する別のキーワードを同時に提示することによって情報検索を容易にする連想検索サーバを開発,公開した。さらに,検索結果として表示されるWeb英語ページにおいて,利用者が求める箇所でオンデマンドに専門用語の対訳および解説を表示し,利用者の理解を助ける2種類の汎用マウスオーバー辞書ツールを開発し,いずれも無償で公開した。英語で書かれたゲノム科学情報のあらゆるWebページを日本語で検索して内容を理解できるサーバを無料で公開することは,ゲノム科学の研究成果を広く社会に提供する実用的なインターフェースとして幅広い利用と応用が見込める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 薬物有害事象AERSの医薬品名解決と薬物分類および化合物構造からの検索システム2010

    • 著者名/発表者名
      金子周司, 天野博夫, 藤田信之, 大武博
    • 雑誌名

      医薬ジャーナル 46

      ページ: 125-132

  • [学会発表] Webブラウザで英語を翻訳するマウスオーバー辞書の開発2010

    • 著者名/発表者名
      金子周司, 小川敦史
    • 学会等名
      日本薬学会第130年会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 生命科学知識の連想検索における提示語の最適化2010

    • 著者名/発表者名
      金子周司, 藤田信之, 鵜川義弘
    • 学会等名
      言語処理学会第16年次大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-03-10
  • [備考]

    • URL

      http://lsd,pharm.kyoto-u.ac,jp/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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