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2009 年度 実績報告書

新しく開発した生体内線維連絡イメージングと用いた顔領-カラムレベルの物体認知情報変換の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20021033
研究機関弘前大学

研究代表者

一戸 紀孝  弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00250598)

研究分担者 谷藤 学  独立行政法人理化学研究所, 脳統合機能研究チーム, チームリーダー (60197530)
キーワード顔認知 / 下側頭葉 / 生体線維連絡可視化 / 情報変換 / 腹側視覚系 / カラム / critical feature / 情報転送
研究概要

サル下側頭葉皮質は、顔を含む物体認知に関わる腹側視覚経路の最終段階にあり、前部にあたるTE野と後部にありTEO野より下位に属するTEO野に分かれる。今回我々は、最近我々が開発し報告した生体内線維結合イメージングを用いて、TE野の顔に強く反応するスポットに蛍光トレーサーCTB-Alexa555を注入し、TEO野においたチャンバー内で注入部位に投射するスポットを3点同定し、そこおよびそれ以外のspotから(spotB,D,F)の記録を試み、reduction process等を用いながら、TE野の注入部位との比較、顔領野に投射するTEO野の視覚反応の特性を顔に注目して検討したので報告する。
注入部位であるTE野とそれに投射する各spotの相関は、刺激セットから顔のシャッフルを除いた時と、正常な顔の刺激セットを除いた時では、顔のシャッフルを除いた時に、正常な顔のセットを除いた時よりも高くなる事を見いだした。またこの原因は、基本的にTE野は、正常顔によく反応するが顔のシャッフルには、それほど反応しないのに対して、TEO野は両者によく反応することが原因のひとつと考えられた。この事は、TEO野の小さな受容野と相まって、TEO野は顔のパーツの情報を送っているという考えを指示すると思われる。事実、TEO野においてreduction processを用いてcritical featureを決めると、サルの髪のtextureや、目と思われるfeatureにあたる例を多く見つけている。今後は、多点電極による同時記録や、ムシモルTEO spotへの注入により、TEの顔に体する反応へのTEO spotの寄与を検討して行きたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Neurotrophin-3 is involved in the formation of apical dendritic bundles in cortical layer 2 of the rat2009

    • 著者名/発表者名
      Miyashita T, Wintzer M, Kurotani T, Konishi T, Ichinohe N, Rockland KS.
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex 20

      ページ: 229-240

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cortical connections to area TE in monkey : hybrid modular and distributed organization2009

    • 著者名/発表者名
      Borra E, Ichinohe N, Sato T, Tanifuji M, Rockland KS.
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex 20

      ページ: 257-270

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Distribution and progression of amyloid-beta deposits in the amygdala of the aged macaque monkey, and parallels with zinc distribution2009

    • 著者名/発表者名
      Ichinohe N, Hayashi M, Wakabayashi K, Rockland KS
    • 雑誌名

      Neuroscience 159

      ページ: 1374-1383

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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