研究課題/領域番号 |
20022030
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
白根 道子 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (90398082)
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研究分担者 |
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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キーワード | 神経細胞分化 / 神経管形成 / 神経疾患 / 小胞膜輸送 / タンパク質複合体 / Protrudin / FKBP38 |
研究概要 |
本研究では、神経細胞の分化、移動、構築、機能制御における、膜輸送制御複対合体のFKBP38-Protrudinによる作用機序を解明するために、以下の研究を行った。ヒトの神経管形成不全や遺伝性痙性対麻痺などの神経疾患の病因への関与を解明し、治療への応用を言指した解析を行った。 (1) FKBP38ノックアウトマウスを用いて、初代神経培養や組織解剖学的手法により、神経細胞の移動や構築に関与する分子の変化を解析した。野生型マウスと比較してFKBP38ノックアウトマウスでの異常を、初代神経培養細胞の観察や中枢神経組織の解剖学的解析により検討した。また、Protrudinの膜輸送活性について比較し、FKBP38とProhudinの制御関係を明らかにする。 (2) Protrudinとスルファチドの神経・グリア接着機能や、神経軸索上ドメイン形成への関与を解析した。 (3) Protrudinノックアウトマウスを作製した。そのマウスを用い、神経細胞における膜輸送の異常、脂質分布の異常、神経疾患の発症、神経・グリア接着の異常について解析した。そして小胞膜輸送制御の神経疾患との関連を解析した。
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