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2008 年度 実績報告書

ヒト、マウスにおける神経細胞特異的インプリンティング遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20022032
研究機関長崎大学

研究代表者

木住野 達也  長崎大学, 先導生命科学研究支援センター, 准教授 (70315232)

研究分担者 高雄 啓三  京都大学, 医学研究科・先端技術センター, 講師 (80420397)
キーワードインプリンティング / 母親由来2倍体ES細胞 / 神経幹細胞 / 前駆細胞 / UBE3A
研究概要

ゲノムインプリンティングとは配偶子(精子・卵)依存的で後成的なゲノム上の修飾(エピジェネティクス)による遺伝子発現の変化であり、哺乳類の初期発生や悪性腫瘍の発症に関与するだけでなく、脳高次機能にも重要な役割を果たしていると考えられている。今回我々は脳におけるインプリンティングの役割を系統的に解析するために、母親由来2倍体神経細胞(母親ゲノムのみの2倍体神経細胞)を作製し、母親由来2倍体神経細胞と正常神経細胞の遺伝子発現プロフィールを比較する事により、神経細胞特異的な新規インプリンティング遺伝子の単離を試みている。母親由来2倍体神経細胞の作製法は、マウス未受精卵をストロンチウムで刺激し発生した雌核発生胚盤胞から母親由来2倍体ES細胞を樹立し、神経細胞に分化誘導させるものである。母親由来2倍体ES細胞を樹立した。一方、これまでの神経細胞におけるインプリンティング解析はマウス神経細胞を用いたものであり、ヒト神経細胞において神経細胞特異的インプリンティングが存在するかどうかは不明である。ヒト神経細胞における既知・新規インプリンティング遺伝子の解析を行う目的で、ヒト・神経幹細胞ReNcell、前駆細胞ENStem-Aから分化誘導された神経細胞を用いたインプリンティング解析を進めている。現在、マウスにおける既知インプリンティング遺伝子であるUbe3aが、ヒト神経細胞においても同様にインプリンティングを受けているかどうかを解析中で、ReNcell、ENStem-A細胞でUBE3AのORF, 3'UTR内の遺伝子内多型は認められず、5' UTRにおける多型を検索中である。今後神経細胞への分化誘導、単離を試み、UBE3A以外にもヒト神経細胞におけるインプリンティング解析に用いる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Developmentally dynamic changes of DNA methylation in the mouse Snurf/Snrpn gene2009

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki, et al
    • 雑誌名

      Gene 432

      ページ: 97-101

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of annexin A1 as a novel substrate for E6AP-mediated ubiquitylation2009

    • 著者名/発表者名
      Shimoji T, et al
    • 雑誌名

      J Cell Biochem 106

      ページ: 1123-1135

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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