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2009 年度 実績報告書

自然な大統一理論におけるLHC物理

研究課題

研究課題/領域番号 20025002
研究機関名古屋大学

研究代表者

前川 展祐  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40273429)

キーワード大統一理論 / 超対称性 / LHC / 世代対称性 / 異常U(1)
研究概要

世代対祢性を持つE6大統一理論において予言される特徴的なスフェルミオンスペクトラムが、LHCでいかに確認されうるか、ということについて研究し、特徴的ないくつかのシグナルがることがわかったので、論文にまとめた。
また、代表的な超対称性媒介シナリオの一つであるゲージ媒介シナリオにおいて、媒介場がSU(5)大統一理論の完全表現になっていない様々な場合についての、LHCにおける予言を研究した。これまで、そのようなゲージ媒介シナリオについては、あまり、考えられていない。その理由は、超対称性理論の大きな魅力の一つであるゲージ結合定数の大統一スケールでの一致が一般には満足できなくなってしまうためであったが、我々が提唱した異常U(1)による大統一理論では、SU(5)大統一理論の完全表現でない質量を持つ多くの粒子が現れるにもかかわらず、ゲージ結合定数における成功を満足させることができるので、それらの完全表現でない場のうちの幾つかが媒介粒子として働く場合にどのような予言ができるか、をまじめに考えることが重要になってきた。特に、ゲージーノ質量が大統一理論から予言される関係式を満足しないことが大きな特徴の一つなので、そのことをLHCで如何に確かめるか、という観点に注目して、研究を進めた。結果、LHCのそれぞれのステージで、興味あるシグナルが見えうることがわかり、それらの事実を論文にまとめて発表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Spontaneous CP violation in E6 SUSY GUT with SU(2) flavor and anomalous U(1) symmetries2010

    • 著者名/発表者名
      石月、金、前川、桜井
    • 雑誌名

      Physical Review D 80

      ページ: 039901

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gauge-mediated supersymmetry breaking with generalized messenger sector at LHC2010

    • 著者名/発表者名
      川瀬、前川、桜井
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics 1001

      ページ: 027

    • 査読あり
  • [雑誌論文] CEDM constraints on modified sfermion universality and spontaneous CP violation2009

    • 著者名/発表者名
      石月、金、前川、桜井
    • 雑誌名

      Progress of Theoretical Physics 122

      ページ: 659-671

    • 査読あり
  • [雑誌論文] LHC signature of supersymmetric models with non-universal sfermionmasses2009

    • 著者名/発表者名
      金、前川、長尾、野尻、桜井
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics 0910

      ページ: 005

    • 査読あり
  • [学会発表] 標準模型を超える超対称性大統一理論2009

    • 著者名/発表者名
      前川
    • 学会等名
      素粒子標準理論を超える統一理論に向けて
    • 発表場所
      九州大学
    • 年月日
      2009-12-18
  • [学会発表] Spontaneous CP violation in E6 GUT with horizontal symmetry2009

    • 著者名/発表者名
      前川
    • 学会等名
      SUSY09
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2009-06-07

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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