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2009 年度 実績報告書

ヒッグスと超対称性粒子発見のためのボトムクォークジェット同定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20025003
研究機関大阪大学

研究代表者

花垣 和則  大阪大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40448072)

キーワードヒッグス / 超対称性 / bクォークジェット同定 / トップクォーク / LHC実験
研究概要

ATLAS実験でのbクォーク起源のジェット(bジェット)同定においては、同定性能そのものだけでなく、その性能評価も重要な課題である。というのも、LHCのようなハドロン衝突型加速器においては、同定効率および誤同定確率測定のためのサンプルを収集するのが難しいため、性能評価における不定性が比較的大きい。結果として、bクォークを使った物理解析での主要な系統誤差をもたらすことになってしまう。
そこで、bジェット同定を使うことなく、すなわちバイアスをかけることなくトップ・反トップクォーク対を選別し、トップクォークの崩壊で生成されるbジェットをサンプルとしてbジェット同定効率を測定する可能性についての研究を行った。一方のトップクォークから生成されるbジエットについてはbジェット同定を行い背景事象を減らし、もう一方のbジェットをバイアス無しの純度の高いサンプルとした場合、実験初期の少統計のデータでも精度10%以下で同定効率を測定できることをモンテカルロシミュレーションを使って確認した。この手法を用いることで、実験初期段階のデータでもbジェット同定を使った物理解析を行えることがわかった。
一方、bジェット同定においては、シリコン半導体を用いた荷電粒子の飛跡検出器が重要な役割を果たす。そこで、実験中の性能をモニターし、その結果をデータベースに記録。必要に応じてデータベースをbrowsingし、かつ検出器の振る舞いを解析することまで行えるシステムを構築した。複雑な解析プログラムを走らせることなく、検出器の拳動を理解できるので、運転に対する素早いフィードバックが可能となり、データクオリティの向上が期待できる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] ATLAS実験におけるポトムジェット同定効率の測定2010

    • 著者名/発表者名
      目黒立真
    • 学会等名
      日本物理学会第65回年次大会
    • 発表場所
      岡山大学津島キャンパス
    • 年月日
      2010-03-21
  • [学会発表] ATLAS実験におけるt-tbar事象を用いたb-jet同定アルゴリズムの性能評価およびt-tbar断面積測定について2009

    • 著者名/発表者名
      内田桐日
    • 学会等名
      物理学会秋季大会
    • 発表場所
      甲南大学(兵庫)
    • 年月日
      2009-09-11
  • [学会発表] アトラス実験シリコンストリップ飛跡検出器の解析2009

    • 著者名/発表者名
      岡村航
    • 学会等名
      物理学会秋季大会
    • 発表場所
      甲南大学(兵庫)
    • 年月日
      2009-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://osksn2.hep.sci.osaka-u.a.jp/atlas/index.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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