研究課題/領域番号 |
20026004
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤岡 慎介 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 助教 (40372635)
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研究分担者 |
野崎 真也 琉球大学, 亜熱帯島撰科学超域研究推進機構, 助教 (00390568)
陳 延偉 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (60236841)
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キーワード | 多開口半影カメラ / ヒューリスティック法 / レーザー核融合 / プラズマ / 中性子画像 |
研究概要 |
高速点火方式レーザー核融合反応領域を同定する新しい計測技術を開発することが本研究の目的である。多開口半影カメラとヒューリスティック法を組み合わせることで、従来の半影カメラと比べて100倍の感度向上を目指す。今年度得られた成果を以下に記す。 (1)軟X線用の多開口半影カメラを製作し、レーザー生成プラズマのX線画像を取得した。G行列を用いた複数半影像の単一化、単一化による信号対雑音比の向上、再構成画像の質の改善という多開口半影法の利点を実証した。 (2)ヒューリスティック法を用いた半影画像の再生法を開発した。雑音低減用のウィナーフィルターと逆畳み込み積分を組み合わせた従来の再生法と比べ、疑似構造(アーティファクト)の少ない画像再生が出来ることを示し、ヒューリスティック法が本研究の目的を達成する上で有益であることを実証した。 (3)従来の多開口カメラはM配列と呼ばれる特殊な配列に沿って開口を並べる必要があったが、ヒューリスティック法を用いることで、任意の配列でも画像再生が可能であることを示した。 (4)核融合反応領域を知る上で最も有益な情報源は中性子である。中性子を結像するための多開口半影カメラを設計し、その製作を開始した。
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