• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

チオバナジウムポルフィリンを電極接合部位に備えたアセチレンワイヤーの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 20027012
研究機関首都大学東京

研究代表者

杉浦 健一  首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (60252714)

キーワードポルフィリン / 分子ワイヤー / ナノサイエンス / 電気伝導度 / 金属接合
研究概要

分子を用いた電子素子の開発する際、従来の電子回路を構成している素子、例えば抵抗、コンデンサ、ダイオード、トランジスタ等の役割を分子に担わせることを目標とすれば、その分子設計が容易となる。電子回路を構築する際、電子への摂動を与える素子の重要性は言うまでも無いが、電子を輸送する配線は、回路全体を作り上げる基盤技術として必要不可欠である。本研究では、実用に耐え得る配線素子(分子ワイヤー)の実現を目指し、両末端にポルフィリンを連結させたオリゴアセチレンの合成と機能評価を行った。具体的には、電極接合部位としてチオカルボニル基を用い、当該分野の標準化合物として世界中で用いられている1, 4-ベンゼンヂチオールに匹敵する伝導度を有する分子の合成に成功している。かつ、今回得られた化合物は実験室雰囲気下で著しく安定であり、1, 4-ベンゼンヂチオールが有していた欠点をすべて克服することにも成功している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] π電子拡張系におけるHartree-Fockの分子対称性の崩れと環状ポルフィリン多量体の電子状態2008

    • 著者名/発表者名
      杉浦健一
    • 雑誌名

      固体物理 43

      ページ: 129-136

    • 査読あり
  • [学会発表] Synthesis and Single Molecule Characterization of Cyclic Por phyrin Oligomers : Triangles and Squares2008

    • 著者名/発表者名
      Ken-ichi Sugiura
    • 学会等名
      Fifth International Conference on Porphyrins and Phthalocyanines
    • 発表場所
      ロシア・モスクワ市
    • 年月日
      2008-07-06
  • [図書] 分子エレクトロニクスの基盤技術と将来展望2008

    • 著者名/発表者名
      杉浦健一
    • 総ページ数
      96-112
    • 出版者
      シーエムシー出版

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi