01班の研究では、グラファイトに吸着した^3Heの4/7相が、2%の空孔ドーピングまで安定で一方で過剰粒子のドーピングには不安定であることを示した。また、第2層目と第3層目の化学ポテンシャルを計算し、第3層目の生成密度を計算し、実験的に得られている事象、4/7相から粒子密度を増やすと直ぐに第3層目が生成を始めることと矛盾しないことが示された。この結果は、現在論文にまとめている。 02班の研究では、ナノスケールの大きさを持つYゼオライトケージ内でのHe粒子の挙動を経路積分モンテカルロ法で計算した。また、同じくナノスケールの1次元形状を持つ系で同様の数値計算を電気通信大と共同で行い、1次元的なボーズ凝縮に伴うコヒーレンスのサイズ依存性を求めた。この結果は、現在論文にまとめている。 04班の研究においては、現在まで得られた超流動^3Heの量子渦の問題を実験家逹と論文にまとめて投稿準備がほぼできた。さらに現在、薄膜系の超流動^3He-B相での新奇な相(ストライプ相)の計算を行っている。
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