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2008 年度 実績報告書

日本の技術革新が核融合の進展に果たした役割の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20032015
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

松岡 啓介  核融合科学研究所, 連携研究推進センター, 教授 (70023736)

研究分担者 中村 幸男  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (40136560)
西谷 健夫  日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主席 (30354608)
キーワードトカマク / ヘリカル型 / トロイダルコイル / ヘリカルコイル / 真空容器 / 磁場精度 / 製作精度 / 真空リーク
研究概要

環状磁場による核融合プラズマ閉じ込め実験装置の製作に当だっては、限られた予算で最大のプラズマパラメータや物理的成果を得るために、閉じ込め装置本体や加熱装置にしわ寄せがかかる。このため、装置製作上、技術的な困難に直面することになるが、研究者や企業の技術者の努力により、高度な実験装置が製作されてきた。
1980年代のヘリカル型装置の低アスペクト比化の流れの中で、CHS(1988年完成)のヘリカルコイルにおいて採用された小断面・中電流導体は、それまでの大断面・大電流導体では得られなかった高い磁場精度を与えた。大断面導体では、渡り・段落とし・口出し部において比較的大きな磁気ダイポールが残り、これが誤差磁場の原因となっていた。CHSヘリカルコイルの巻き線技術の詳細は当該科研費の国際シンポジウムの査読付き論文としてまとめられた。
主に企業の技術者に、研究協力者としての立場で日本原子力研究開発機構(旧日本原子力研究所)と核融合科学研究所を含む大学関係の代表的なトカマクとヘリカル型装置を対象として、中型・大型核融合プラズマ実験装置本体の技術的な革新についてまとめてもらった。その内容は、現場の技術者以外は知りえないもので、これまで出版された印刷物には記載されていないインパクトのあるものである。具体的な項目は、トロイダルコイル、ヘリカルコイル、真空容器、支持構造物、真空リーク対策、などである。これは、プラズマ・核融合学会誌に投稿され、査読の後、掲載可となっている。実験装置本体に続き、中性粒子入射加熱、電子加熱用電子管の技術革新についても、企業の技術者に執筆を依頼した。現在、初稿を作成中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コンパクトヘリカルシステムのヘリカルコイルにおける技術革新2008

    • 著者名/発表者名
      松岡啓介
    • 雑誌名

      第4回国際シンポジウム日本の技術革新-理工系における技術史研究-講演集・研究論文発表会論文集

      ページ: 147-154

    • 査読あり
  • [学会発表] CHSヘリカルコイルにおける技術革新とその背景2009

    • 著者名/発表者名
      松岡啓介
    • 学会等名
      日本物理学会春季大会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2009-03-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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