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2008 年度 実績報告書

ダイナミックな場における細胞接着シグナルの時空間計測と制御

研究課題

研究課題/領域番号 20034032
研究機関大阪大学

研究代表者

村井 稔幸  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20311756)

キーワード細胞・組織 / 蛋白質 / 生物物理
研究概要

多細胞生物が高次生命現象を営む際に、構成ユニットである細胞同士の相互作用はダイナミックに変化している。本研究は、生体内環境を反映したダイナミックな場を再構成し、そこで運動する細胞に惹起される細胞接着シグナルを時空間的に計測する技術を確立することを目的とする。平成20年度は、上記目的のために必要な細胞接着シグナルの新規解析系の確立を目指し、次の事柄をおこなった。
まず、血流中での極めてダイナミックな細胞接着を解析するため、倒立顕微鏡下で細胞動態を観察するフロー解析装置を構築した。血管内壁でのずり応力(剪断応力, shear stress)を、流体力学のNavier-Stokes方程式により算出し、細静脈内などでの環境を再構成した。より詳細な物理学的解析をおこなうため、細胞模倣系の構築を試みた。その結果、細胞接着分子蛋白質の結合方法の検討・改良が必要であることがわかった。
また、ドイツ連邦共和国において、人工脂質膜を用いた細胞接着の新規計測・制御系の構築をおこなった。これを用いて、細胞接着を解析するためのデータの取得に成功し、ナノメートルスケールで株化ヒト癌細胞の接着を制御することにも成功した。得られた結果をもとに、論文作成の準備を整えた。さらに、ビデオレートでの細胞接着のリアルタイムイメージングにも成功した。また、上皮間葉転換などの解析のための新手法を考案し、細胞接着基板の作製をおこなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A simple assay for hyaluronidase activity using fluorescence polarization2008

    • 著者名/発表者名
      Murai, T., et.al.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun 376

      ページ: 620-624

    • 査読あり
  • [学会発表] Tools for analysis of cell adhesion molecules under physiological and pathological conditions2008

    • 著者名/発表者名
      Murai, T., et.al.
    • 学会等名
      International Symposium on Micro-Nano Mechatronics and Human Science
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2008-11-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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