• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

バイオ操作効率化のための顕微鏡下画像情報からの聴覚・触覚情報の抽出

研究課題

研究課題/領域番号 20034053
研究機関法政大学

研究代表者

小林 尚登  法政大学, デザイン工学部, 教授 (30114820)

研究分担者 望山 洋  筑波大学, システム情報工学研究科, 准教授 (40303333)
樹野 淳也  近畿大学, 工学部, 講師 (40297594)
河合 宏之  金沢工業大学, 工学部, 講師 (70410298)
キーワードバイオ関連機器 / 操作性 / バーチャルリアリティ / 認知科学 / 錯覚 / マイクロマニピュレーション / ハプティクス / テレマニピュレーション
研究概要

顕微鏡下の細胞操作に代表されるマイクロマニピュレーションは, 現在, 視覚情報のみに頼って行われている. マイクロマニピュレーションに伴う微小空間の力・音情報を正確に検出し, 操作者に伝達することができれば, 操作性は極めて向上すると考えられる. 本研究の目的は, 触・聴覚情報を付与することで, 操作性が高く, かつ安価で信頼性の高いマイクロマニピュレーションシステムを開発することである. しかし, 微小空間の力・音情報を正確に検出することは容易ではなく, 従来の手法では, 高コスト化や装置の信頼性の低下を招く. そこで本研究では, マイクロツール間の接触を検知して, その情報を操作者に触・聴覚呈示するマイクロマニピュレーションシステムを開発した. 提案システムは, 実体顕微鏡と2対の油圧マイクロマニピュレータに加えて, マイクロツール間の接触を検知するための回路と, 触・聴覚呈示のためのボイスコイルモータを有する. 検出されたマイクロツール間の接触情報に基づいてマイクロマニピュレータ操作子に固定されたボイスコイルモータを駆動させることにより, 操作者は指先と耳でマイクロ領域における接触情報を得ることができる. この手法は,操作対象である物体と操作ツールとの間の力・音情報を直接的に検出するものではないが, ある種のマイクロタスクにおいては, 操作性の向上をもたらす有益な情報を操作者に提供することができる. さらに提案システムでは, 操作者の身体像を投影するためのマイクロハンド模型がマイクロツールに取り付けられており, 没入感を生み出す工夫がなされている. 提案システムを用いて, 微小領域における適切な位置と力のハイブリッド制御を必要とするマイクロ描画タスク実験を行った結果, 操作者に描画に伴う摩擦感をも感じさせることに成功し, 操作性を向上させることができることを確認した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Macro-micro Tele-operation System based on Body Image Embedding for Bio-manipulation under Microscope2008

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Mochiyama
    • 学会等名
      2008 International Symposium on Micro-Nano Mechatronics and Human Science (MHS2008)
    • 発表場所
      Japan, Nagoya University
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] マイクロ・マニピュレータ操作効率化のための錯覚を利用した操作支援の検討2008

    • 著者名/発表者名
      樹野淳也
    • 学会等名
      第26回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      兵庫県,神戸大学
    • 年月日
      2008-09-09

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi