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2009 年度 実績報告書

バイオ操作効率化のための顕微鏡下画像情報からの聴覚・触覚情報の抽出

研究課題

研究課題/領域番号 20034053
研究機関法政大学

研究代表者

小林 尚登  法政大学, デザイン工学部, 教授 (30114820)

研究分担者 望山 洋  筑波大学, システム情報工学研究科, 准教授 (40303333)
樹野 淳也  近畿大学, 工学部, 講師 (40297594)
河合 宏之  金沢工業大学, 工学部, 講師 (70410298)
キーワードバイオ関連機器 / 操作性 / バーチャルリアリティ / 認知科学 / 錯覚 / マイクロマニピュレーション / ハプティクス / テレマニピュレーション
研究概要

本研究の目的は,顕微鏡下の細胞操作に代表されるマイクロマニピュレーションにおいて,操作性を向上させることである.昨年度開発したシステムでは,身体像の錯覚現象からヒントを得て,操作ツールと物体との接触に伴い触・聴覚情報を呈示することにより,高い没入感を生むマイクロマニピュレーションシステムを開発した.今年度は,操作自由度の増加により,操作性を向上させた.具体的には,操作者の吸込み/吹出しによる空気の流量を計測し,それに伴い操作ツールであるマイクロ管の先端に空気の流れを生じさせるマイクロマニピュレーションシステムを開発した.マイクロ管の場合,流体抵抗は極めて大きく,操作者による空気の流れを,直接マイクロ管に繋げても,マイクロ管の先に空気の流れを生じさせることはできない.そこで,バルブを介してマイクロ管を正圧源(コンプレッサ)と負圧源(真空ポンプ)に繋ぎ,操作者による空気の流量に応じてバルブを開閉することにより,吸込み/吹出しのマスタ・スレーブシステムを実現した.バルブの開閉にPWMを利用することで,滑らかなマイクロマニピュレーションの実現に成功している.このシステムでは,自由度の増加のみならず,操作者の吸う・吹くの動作に伴って触・聴覚情報を呈示することにより,あたかもストローを介した吸込み/吹出しによって物体を操作するような感覚で,顕微鏡下の微小物体を操作することができる.このシステムによって,30マイクロメートル程度の微小物体を吸い付けて把持し,吹出しによりリリースすることができることを確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Macro-micro Tele-manipulation System based on Body Image Embedding with Contact Feel, Spatial Motion and Stereo Vision2009

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Mochiyama, Takeyuki Dohda, Hisato Kobayashi, Junya Tatsuno, Hiroyuki Kawai
    • 雑誌名

      Proceedings of the 18th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (ROMAN2009)

      ページ: 466-471

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Suck-and-Blow Master-Slave System for Micro-manipulation based on Body Image Embedding2009

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Mochiyama, Yuki Shirato, Hisato Kobayashi, Junya Tatsuno, Hiroyuki Kawai
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2009 International Symposium on Micro-Nano Mechatronics and Human Science (MHS2009)

      ページ: 332-337

    • 査読あり
  • [学会発表] マイクロマニピュレーションのための吸込み/吹出しマスタ・スレーブシステム2009

    • 著者名/発表者名
      白土勇輝, 望山洋, 小林尚登, 樹野淳也, 河合宏之
    • 学会等名
      第10回システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      芝浦工業大学
    • 年月日
      2009-12-26
  • [学会発表] 接触感呈示による身体像の埋め込みに基づくマクロ・マイクロ・テレマニピュレーションシステム2009

    • 著者名/発表者名
      望山洋, 堂田丈行, 小林尚登, 樹野淳也, 河合宏之
    • 学会等名
      第27回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2009-09-15
  • [産業財産権] マスタ・スレーブシステム2009

    • 発明者名
      望山洋, 白土勇輝
    • 権利者名
      筑波大学
    • 産業財産権番号
      特許,特願2009-255203
    • 出願年月日
      2009-11-06

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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