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2008 年度 実績報告書

ケイ素-水素結合活性化に基づく触媒的炭素-ケイ素結合形成反応

研究課題

研究課題/領域番号 20036006
研究機関北見工業大学

研究代表者

村田 美樹  北見工業大学, 工学部, 准教授 (40271754)

キーワード合成化学 / 遷移金属触媒 / カップリング反応 / シリル化 / 芳香族ケイ素化合物
研究概要

有機合成における合成中間体としてケイ素上に酸素官能基を有する芳香族ケイ素化合物が注目されており、今回、その合成について検討を行った。ケイ素上に酸素官能基としてシロキシ基を2つ有するヘプタメチルトリシロキサンを用いた芳香族臭化物のシリル化を検討したところ、ロジウム触媒を用いることによって、対応する芳香族ケイ素化合物を収率よく与えることを見出した。本触媒系の基質適用範囲は非常に広く、電子供与基、電子吸引基いずれを有する基質も利用できることを明らかにした。また、オルト位に置換基を有する芳香族臭化物に対しても高収率で目的の芳香族ケイ素化合物が得られた。
また、金属に配位可能な部位を持つ芳香族化合物の脱水素を伴う直接シリル化においても、ヘプタメチルトリシロキサンが効率的なケイ素化剤として働き、対応する芳香族ケイ素化合物を収率よく与えることを見出した。入手容易な塩化ルテニウム-p-シメン錯体が高い触媒活性を示し、アルケンなどの水素受容体の添加は必要なかった。オキサゾリル基、イミノ基、ピリジル基などの窒素官能基が配向基として働き、その近傍のオルト位の炭素-水素結合が効率まくシリル化された。このようにして得られた酸素官能基を有する芳香族ケイ素化会物は、銅塩による二量化に利用することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ルテニウム触媒を用いたヒドロシランによる芳香族カルボン酸アミドのオルト位ケイ素化反応2009

    • 著者名/発表者名
      村田美樹、花高剣、渡邉眞次、増田弦
    • 学会等名
      日本化学会第89春季年会
    • 発表場所
      船橋
    • 年月日
      2009-03-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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