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2008 年度 実績報告書

バクテリオファージMuを構成するサブユニットの構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 20051004
研究機関群馬大学

研究代表者

武田 茂樹  群馬大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80282854)

キーワードバクテリオファージ / 分子間相互作用 / 分子集合 / 感染
研究概要

バクテリオファージMuは収縮性の尾部をもつファージのうち比較的小型で形態形成に関わるサブユニットの種類が少ないやや単純なファージである。このファージのサブユニット構造やサブユニット間相互作用を解析することによりナノメートルサイズの秩序だったタンパク質構造体の構築と構造変化についての制御の解析が可能であると考えている。
(1) 基盤サブユニットの精製と結晶化の試み
基盤はgp41からgp48までの8つのサブユニットで構成されていると考えられている。今年度までにこれらのうちのgp42をのぞく7つのサブユニットの発現系を整備が終了した。本年度は特にgp41、gp45、gp46について結晶化を試みたが、X線解析に使える結晶は得られなかったbこれらのような他のサブユニットと複合体を作るタンパク質は単独では凝集しやすく、溶解度が低い。いずれのサブユニットも結晶化を始める以前に凝集してしまうので、凝集体の形成を防ぐ条件を粘り強く探していく予定である。
(2) 基盤サブユニットと宿主菌体膜との結合の解析
gp45のC端ドメインを発現、精製し、水晶振動子マイクロバランス法を用いて宿主菌体膜との結合を観測した。菌体膜へのgp45の結合は観測できgp45が菌体膜を認識・結合するサブユニットであることを確定することができたものの、測定値のドリフトが大きく信頼性のある結合定数は得られなかった。また、gp45は以前に精製過程で宿主菌体膜に含まれる0mpC/0mpFとの複合体として精製されたことがあり、gp45が結合するレセプターは0mpC/0mpFである可能性が考えられていた。そこで0mpC^-、0mpF^-、0mpC^-0mpF-の菌を入手し、それらの菌体膜とgp45のC端ドメインの結合を同様に観測した。するとこれらに対しても野生型の菌体膜とほぼ同様にgP45が結合することがわかり、gP45が結合するレセプターは0mpC/0mpF以外にも存在可能性が示された。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Morphine is an exogenous ligand for MrgX2, a G proteincoupled rec eptor for cortistatin2008

    • 著者名/発表者名
      Akuzawa N., et.al.
    • 雑誌名

      J. Cell Animal Biol. 2

      ページ: 4-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of novel peptide agonists from a random peptide library for a 5oxo-ETE receptor, a receptor for bioactive lipids2008

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Y., et.al.
    • 雑誌名

      J. Peptide Sci. 14

      ページ: 1251-125

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Production and characterization of the recombinant human μ-opioid receptor from transgenic silkworms2008

    • 著者名/発表者名
      Tateno M., et.al.
    • 雑誌名

      J. Biochem. (Tokyo) 145

      ページ: 37-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Nterminal domain of GPR61, an orphan G proteincoupled receptor, is essential for its constitutive activity2008

    • 著者名/発表者名
      Toyooka M., et.al.
    • 雑誌名

      J. Neurosci. Res. 87

      ページ: 1329-1333

    • 査読あり
  • [学会発表] 糸状菌培養液からのGタンパク質共役受容体のリガンド検索2008

    • 著者名/発表者名
      遠山和也他
    • 学会等名
      日本生化学会年会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] 糸状菌培養液からの機能不明G蛋白質共役受容体(GPCR)の新規リガンド検索2008

    • 著者名/発表者名
      遠山和也他
    • 学会等名
      日本生化学会年会関東支部例会
    • 発表場所
      群馬
    • 年月日
      2008-06-21
  • [備考]

    • URL

      http://takedalab.bce.gunma-u.ac.jp

  • [産業財産権] GPR119アゴニスト2009

    • 発明者名
      武田茂樹他
    • 権利者名
      群馬大学
    • 産業財産権番号
      特願2009-034072号
    • 出願年月日
      2009-02-17

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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