研究課題
本申請研究は、電子顕微鏡画像を処理、三次元再構成するためのプログラム群を整理し、汎用性の高いGUIをもつシステムとしてまとめることで、「電子顕微鏡による構造解析を一般に利用できるツール」とすることを目的としている。また、どういった画像処理法を選択すれば良いか、また、パラメータについて混乱が大きい。そこで、エージェント指向を採用し、解析者と情報をやりとりしながら、適したパラメータを探索していくシステムを開発することとした。本申請課題により、ユーザビリティを挙げ、電子顕微鏡画像処理を一般的かつ迅速なものとし、超分子複合体の迅速かつ容易な三次元再構成を実現する。本年度は、以下の作業を行った。【GUI】電子顕微鏡画像処理は、CUIとGUIのバランスが重要である。このCUIとGUIを共に両立させるために、make/UNIXのルールを流用し、GUIは、Tcl/Tkを用いることで、Windows/UNIXともに同等のGUIをもつシステムの構築を行った。【統合化】典型的な画像処理に関して、複数のプログラムを統合し、固定的な画像処理は可能なものとする。20年においては、パラメータの変更等をマニュアルで行うことができるものとした。【並列化】現実的な画像処理を行うためには、統合化のキーとなる、makeを並列化する必要がある。現在のmakeファイルをMPIにより並列化することで、複数のプロセスを複数ホストで起動することを目指している。【エージェント化】画像処理結果に応じた実行プログラムおよび実行パラメータの手動および自動変更が可能となるように機能を向上させる。今年度は、この準備を行った。
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http://www.yasunaga-lab.bio.kyutech.ac.jp/