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2008 年度 実績報告書

RNA合成における翻訳因子の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20051030
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

富田 耕造  独立行政法人産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, 研究グループ長 (00345274)

キーワードRNA合成 / 翻訳因子 / 結晶構造
研究概要

Qβファージの複製酵素はQβファージ自身のRNAゲノムにコードされているβサブユニット(レプリケース)の他に宿主である大腸菌由来の翻訳伸長因子であるEF-Tu、EF-Tsリボゾーマルタンパク質S1を含む複合体である。我々は、Qβファージ由来のRNA依存性RNA合成酵素であるQβファージの複製酵素はQβラァージ自身のRNAゲノムにコードされているβサブユニット(レプリケース)の他に宿主である大腸菌由来の翻訳伸長因子であるEF-Tu、EF-Ts、リボゾーマルタンパク質S1を含む複合体である。我々は、Qβファージ由来のRNA依存性RNA合成酵素であるQβ複製酵素複合体のX線結晶構造解析、機能解析を通して、RNA合成における翻訳因子の役割、そして、RNA依存性RNA合成酵素のRNA合成の動的分子基盤を明らかにすることを目的として研究を進めている。これまで、レプリケース、EF-Tu、EF-Tsをアミノ酸リンカーでつないだタンパク質の精製、結晶化を試みた。この一本鎖にしたタンパク質は、通常のEF-Tu、EF-Tsの三者複合体と同様に、34ヌクレオチドのモデルRNAを鋳型として、それに相補的なRNAを合成できることを確認している。そこで、一本鎖にしたタンパク質を大量に発現し、精製するスキームを確立し、結晶化を行ったところ、PEG400を沈殿剤とした条件で良質な結晶を再現性よく、確実に得ることができた。つくばの放射光施設Photon FactoryのビームラインBL-17AでX線回折実験を行い、分解能2.8Åでデータ収集を行った。空間群はC222_1であり、格子定数はa=139.9Å、b=250.1Å、c=101.2Åであった。現在、位相決定を行うためセレノメチオニン置換体タンパク質の精製、結晶砿およびMAD/SADのデータ収集を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Molecular basis for maintenance of fidelity during the CCA-adding reaction by a CCA-adding enzyme2008

    • 著者名/発表者名
      Toh, Y., Numata, T., Watanabe, K., Takeshita, D., Nureki, O., Tomita, K.
    • 雑誌名

      EMBO J 27

      ページ: 1944-1952

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 鋳型非依存的RNA合成酵素,CCA付加酵素のRNA合成忠実性維持の分子基盤2008

    • 著者名/発表者名
      董雪松, 富田耕造
    • 雑誌名

      実験医学 26

      ページ: 3058-3061

  • [雑誌論文] tRNAを使うリボソームによらないペプチド結合形成反応2008

    • 著者名/発表者名
      渡邉和則, 富田耕造
    • 雑誌名

      蛋白質核酵素 53

      ページ: 1152-1157

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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