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2008 年度 実績報告書

脂質合成系調節転写因子SREBP-1/2の標的配列特異性を決定する共因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20052006
研究機関筑波大学

研究代表者

島野 仁  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20251241)

研究分担者 山田 信博  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40200729)
矢作 直也  東京大学, 大学院・医学系研究科, 特任准教授 (60420246)
松坂 賢  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (70400679)
中川 嘉  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (80361351)
キーワード中性脂肪 / コレステロール / 転写調節 / エネルギー代謝 / メタボリックシンドローム
研究概要

一定の機能をもった遺伝子群の発現制御機構の解明はポストゲノム時代の中心課題である。我々は、生活習慣病のsusceptibilityを規定する遺伝子の候補として、Sterol regulatory element-binding protein-1(SREBP-1)という転写因子に以前から着目して解析してきた。SREBP-1は、脂肪酸、トリグリセリド合成系の諸酵素の発現調節に最も重要な働きをしていると考えられている転写因子であり、炭水化物を脂肪へ変換して体内のエネルギー貯蔵を高める方向へと作用する倹約遺伝子のひとつとして注目されている。SREBP-1の標的遺伝子の発現調節機構の解明やその調節領域の多型性の解析はエネルギー代謝ホメオスタシスの生理機構、生活習慣病の病態いずれの理解にも重要である。SREBP-1が標的配列SREと結合し転写活性を発揮する際、他の共因子やDNA配列とどのように相互作用して転写効率が制御されていくのかそのメカニズムを探求していくことが我々のテーマであるエネルギー代謝制御の解明の第一歩と考えている。そのためには複数の転写因子間の相互作用やコファクターについて知見を深めていくことが必要である。またそれらの複合体形成因子は細胞・臓器特異的な存在様式をとっている可能性が高く、そういう観点からin vivoの臓器で検討を重ねる必要もある。本年度の研究実績として、SREBP-1, -2と相互作用する新たな共役タンパク群を同定し、SREBPの機能に対する役割と作用メカニズム、特にSREBP-1(主にトリグリセリド合成系の調節)と-2(主にコレステロール合成系の調節)の標的遺伝子の特異性の本質を明らかにするために、脂肪酸およびコレステロール合成系の代表的な調節酵素について、プロモーター領域をクローニングした。さらにそこに作用する共役蛋白の発現クローニングに今後進んでいく予定である。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Overexpression of nuclear SREBP-2 in pancreatic beta -cells results in cholesterol accumulation leading to insulin secretion defects and diabetea : A new model for beta -cell linotoxicity2008

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa M, et.al.
    • 雑誌名

      J Lipid Res 49

      ページ: 2524-2534

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Hormone-sensitive lipase is involved in hepatic, cholesterol ester hydrolysis.2008

    • 著者名/発表者名
      Sekiya M, et.al.
    • 雑誌名

      J Lipid Res 49

      ページ: 1829-1838

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Palmitate impairs and eicosapentaenoate restores insulin secretion through regulation of SREBP-lc in pancreatic islets.2008

    • 著者名/発表者名
      Kato T, et.al.
    • 雑誌名

      Diabetes 57

      ページ: 2382-2392

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cyclin-dependent kinase inhibitor, p21WA.F1/CIP1, is involved in adipocyto differentiation and hypertrophy, linking to obesity and insulin resistance.2008

    • 著者名/発表者名
      Inoue N, et.al.
    • 雑誌名

      J Biol Chem 282

      ページ: 21220-21229

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mouse Elov1-6 promoter is an SREBP. Target2008

    • 著者名/発表者名
      Kumadaki S, et.al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 368

      ページ: 261-266

    • 査読あり
  • [学会発表] in vivoにおけるEPAによるsREBP-1c転写活性抑制メカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      武内謙憲、他
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081209-12
  • [学会発表] 転写制御を介したエネルギー代謝調節と動脈硬化2008

    • 著者名/発表者名
      矢作直也、他
    • 学会等名
      日本動脈硬化学会
    • 発表場所
      筑波
    • 年月日
      20080710-11
  • [学会発表] in vivoにおけるEPAによるSREBP-1c転写活性抑制メカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      武内謙憲、他
    • 学会等名
      日本動脈硬化学会
    • 発表場所
      筑波
    • 年月日
      20080710-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/endocrinology/research/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2018-04-17  

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