• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

DECODE複合体と転写と共役した修復に関わる因子とのクロストークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20052015
研究機関大阪大学

研究代表者

成田 央  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 助教 (50437399)

研究分担者 田中 亀代次  大阪大学, 大学院・生命機能研究科, 教授 (80144450)
キーワードDNA修復 / 転写反応 / 遺伝子発現制御
研究概要

刺激に応答した転写を観察するアプローチにおいて、前年度までにXPGをノックダウンした細胞では上皮増殖因子(EGF)で刺激した後のc-fos遺伝子の誘導発現が抑制されることを明らかにしている。そこで本年度は前年度に引き続きクロマチン免疫沈降法を用い、この誘導発現抑制のメカニズムの解析を行った。その結果、(i) XPGがc-fos遺伝子座に存在すること、(ii) XPGをノックダウンした細胞ではコントロール細胞と比較していくつかの転写因子のc-fos遺伝子座へのリクルートが抑制されていることを明らかにした。XPGについては他のグループから、リン酸化型RNAポリメラーゼIIと相互作用するという報告がなされている。リン酸化型RNAポリメラーゼIIは転写反応と密接に関係していることを考え合わせると、本研究の結果はXPGがRNAポリメラーゼIIや他の転写因子とともに転写反応に関与している可能性を示唆している。XPGの変異はXP-G若しくはXP-G/CSを引き起こすが、本研究の背景で示したように転写反応との関係がCS徴候の有無と関係していると考えられている。そのため今後は、XP-Gを引き起こすような変異とXP-G/CSを引き起こすような変異を持つようなXPGについて、c-fos遺伝子座に存在するかどうか、転写複合体に含まれるかどうかなどを検討し、転写反応への影響と臨床症状との関連を解析していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cellular dynamics of the negative elongation factor NELF2009

    • 著者名/発表者名
      Tetsu M.C.Yung, et al.
    • 雑誌名

      Exp.Cell Res. 315

      ページ: 1693-1705

    • 査読あり
  • [学会発表] ヌクレオチド除去修復因子複合体の機能解析2009

    • 著者名/発表者名
      成田央
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2009-12-10

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi