研究課題
植物とヒトのトランスポーターの精製・再構成系を確立した。この技術を用いて以下の成果を得た。1、 タバコ葉よりジャスモン酸たより発現が誘導される遺伝子を単離、そのうち一種を昆虫細胞内で大量発現させ、精製再構成により輸送機能を測定した。予想通り、このトランスポーターは有機カチオンや両親媒性イオンを輸送した。しかも、タバコの液胞に局在しており、ニコチンの濃縮に関与する証拠を得た。この成果は京大矢崎研究室との共同研究として2009年度2月のPNASに公表した。2、 ヒトとラットのSLC17A9に分類されるトランスポーターが長年探し求められていたvesicular ATP transporter(VNUT)であることを証明した。この成果は2008年のPNASに公表した。3、 ヒトとラットのSLC17A5に分類されるトランスポーターが長年探し求められていたvesicular aspartate transporter(VEAT)であることを証明した。この成果は2008年のPNASに公表した。4、 大腸菌を用いたヒトトランスポーターの機能的大量発現系を構築した。5、 VNUTの植物ホモログのcDNAをクローン化し、その発現系を構築している。近い将来、このトランスポーターの機能を解明できると考えている。特に、成果3は、植物におけるATPによるシグナル伝達という新しい分野を開拓するための重要である。また、成果4は植物のトランスポーターを解析するための画期的ブレークスルー技術である。
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