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2008 年度 実績報告書

二つのGサイクルを結ぶ新規三量体G蛋白質シグナル依存性RhoGEF群の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20054007
研究機関岐阜大学

研究代表者

上田 浩  岐阜大学, 工学部, 准教授 (50253779)

研究分担者 坂野 喜子  岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50116852)
キーワードRhoGEF / 三量体G蛋白質 / Rhoファミリー低分子量G蛋白質 / アクチン細胞骨格 / 遺伝子制御 / 細胞形態変化 / GPCR
研究概要

これまで、我々は、種々の細胞において、三量体G蛋白質によるRhoファミリーG蛋白質の活性化機構の存在を示してきた。この機構解明には三量体G蛋白質シグナルによるRhoファミリーG蛋白質に特異的なGTP-GDP交換反応促進因子(RhoGEF)の活性化機構の解明が重要であると考え、本研究ではかずさDNA研究所のデータベースにあるRhoGEFの遺伝子クローン中、三量体G蛋白質βγサブユニットにより活性化されるRhoGEF分子として同定したFLJ00018も含めたいくつかのRhoGEF分子の細胞内機能を明らかにすることを目的としている。本年度は特に、FLJ00018のもつPDZ結合ドメインおよびPHドメイン着目し、PDZドメイン含有蛋白質のひとつであるPSD-95が、FLJ00018によるSRE活性を抑制することや、ホスホリパーゼD2あるいはその酵素活性により産生されるホスファチジン酸により、FLJ00018の機能が抑制されることを見出した(投稿準備中)。また、βγサブユニットにより活性化されるRhoGEF分子としてあらたに二つの分子を同定し、その一つのクローンが、FLJ00018がβγサブユニットにより直接活性制御を受けていたのに対し、βγサブユニットにより活性化されたチロシンキナーゼの一種であるsrcにより活性制御をうけることを見出した。現在、引き続き新たに見出したもうひとつのRhoGEF分子についても検討を行っている。今後、細胞形態制御機構に関わるこれらのRhoGEF分子の活性制御機構の検討により、がんや神経形成にかかわる病態の発症機構の解明の一端を担えるものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sphingosine kinase isoforms regulate oxaliplatin sensitivity of human colon cancer cells through ceramide accumulation and AKT activation2009

    • 著者名/発表者名
      Nemoto S., et.al.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chmistry (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 三量体G蛋白質βγ依存性RhoGEF, FLJ00018のPDZドメイン結合モチーフを介する活性制御の検討2008

    • 著者名/発表者名
      上出浩一, その他
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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