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2008 年度 実績報告書

無顎類抗原受容体VLR遺伝子再編成における染色体変動の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20055005
研究機関東京大学

研究代表者

名川 文清  東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (10241233)

キーワード遺伝子再編成 / 染色体相互作用 / 抗原受容体遺伝子 / VLR / copy choice
研究概要

獲得免疫系ではゲノム再編成により多様化される抗原受容体が病原体の特異的な認識に重要な役割りを果たしている。獲得免疫系をもつ最も下等な脊椎動物であるヤツメウナギやヌタウナギ等の無顎類は、イムノグロブリン(Ig)型の抗原受容体ではなく、variable lymphocyte receptor (VLR)を抗原受容体として持っている。VLRには2種類(VLR_AとVLR_B)存在していることが知られているが、どちらも複数のleucine-rich repeat(LRR)を含み、それぞれの分子はLRRの数とその配列において極めて大きな多様性を示す。VIR遺伝子は、V(D)J組み換えとは異なる遺伝子再編成機構により多様性を創出しており、この遺伝子再編成には、"copy choice"あるいは"template switching"と呼ばれる遺伝子再編成機構が関与している。本研究課題では、VLR遺伝子再編成がどの様に制御されているのかについて調べるため、ヌタウナギのVLR遺伝子(VLR_A及びVLR_B)の再編成をsingle-cell PCRを用いて解析した。その結果、これら2つの遺伝子の再編成は相互排他的に起こっていることが明らかとなった。また、遺伝子再編成においてalleleがどの様に使われているのかについて、定常領域遺伝子座に見られるsingle nucleotide polymorphisms(SNPs)を利用して調べたところ、ほとんどの場合でどちらか一方のalleleだけが完全に再編成を受けた機能型遺伝子になっていた。従って、VLR遺伝子系においても、Ig型の抗原受容体遺伝子と同様、allelic exclusionが基本的に成立していると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 無顎類抗原受容体遺伝子における体細胞高頻度突然変異2008

    • 著者名/発表者名
      高場啓之
    • 学会等名
      日本分子生物学会・日本生化学会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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