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2009 年度 実績報告書

貪食細胞における活性酸素産生トランスポートソームの形成・活性化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20056022
研究機関神戸大学

研究代表者

上山 健彦  神戸大学, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 講師 (80346254)

研究分担者 齋藤 尚亮  神戸大学, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 教授 (60178499)
キーワード膜輸送 / NADPH oxidase / 活性酸素 / 貪食細胞 / トランスポートソーム
研究概要

【研究の背景と目的】貪食細胞により貪食された微生物は、細胞膜と細胞内膜器官の膜成分により形成される食胞膜に取り込まれ、食胞膜上で形成されるNADPH oxidase(Nox)の機能的複合体形成により産生される活性酸素種により殺菌・消化される。貪食細胞におけるNoxであるNox2の機能的複合体は、細胞膜成分であるcytochrome b_<558>と4つの細胞質成分(p47^<phox>, p67^<phox>, p40^<phox>, Rac)により成る。このように、食胞は、複数の細胞内コンパーメントが、個々の独立した機序により集合し、貪食時に食胞膜で始めて機能を発現する"活性酸素産生トランスポートソーム"と見なし得る。本研究は、この"活性酸素産生トランスポートソーム"の分子構成、脂質-蛋白質結合、時空間動態、複合体形成にかかわる分子間相互作用を解析することにより、膜上でのNoxの活性化型複合体による活性酸素を産生するメカニズムの解明を目指すものである。
【研究方法・研究内容】(1)p40^<phox>の構造変化を誘導する生理的機構のイメージング解析、(2) RhoGDI分子種による活性酸素産生制御機構のイメージング解析 を行った。
【研究結果】1. 生細胞を用いて、共焦点レーザー顕微鏡下での可視化により、刺激時にp40^<phox>の構造変化が起こるメカニズムとp40^<phox>がNox2の活性化促進因子として機能するメカニズムについて解明した。2. RhoGDI分子種の違いにより活性酸素産生抑制能力に違いがあることを突きとめ、そのメカニズムが、RhoGDI-Rac複合体の膜ターゲット様式の違いに起因することを明らかにした。これらの両研究成果については、現在論文作成中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Duox maturation factors form cell surface complexes with Duox affecting the specificitv of reactive oxvaen species generation2009

    • 著者名/発表者名
      Morand S, Ueyama T, Tsujibe S, Saito N, Korzeniowska A, Leto TL
    • 雑誌名

      FASEB Journal 23

      ページ: 1205-1218

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Targeting and Regulation of Reactive Oxygen Species Generation by NOX Family NADPH Oxidases2009

    • 著者名/発表者名
      Leto TL, Morand S, Hurt D, Uevama T
    • 雑誌名

      Antioxidant & Redox Signaling 11

      ページ: 2607-2619

    • 査読あり
  • [学会発表] Rac-RhoGDI複合体の解離・活性化メカニズム2010

    • 著者名/発表者名
      上山健彦
    • 学会等名
      生理学研究所研究会「貪食細胞機能のイメージング」
    • 発表場所
      岡崎カンファレンスセンター(愛知県)
    • 年月日
      2010-01-21

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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