• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

非古典的MHC細胞表面抗原Millの立体構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 20057020
研究機関九州大学

研究代表者

前仲 勝実  九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (10322752)

キーワードMHC様分子 / 細胞表面受容体 / 蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 表面プラズモン共鳴 / MILL / X線結晶構造解析 / 免疫制御
研究概要

細胞表面抗原である主要組織適合性抗原(MHC)の多様なメンバーのうち、特殊な生物学的機能を有するものが非古典的MHCと呼ばれる一群である。最近、見出された新規の非古典的MHCクラスI様分子のMILLファミリー(MILL1およびMILL2)は以下の性質を有することがわかった:(1)ペプチド提示能を有さない、(2)GPIアンカー型分子である、(3)軽鎖(β2ミクログロブリン)に結合する、(4)MILL1は胸腺髄質上皮細胞に発現し、MILL2は免疫系以外のかなり多くの細胞に発現する。しかし、MILLの生理機能の解明は不十分であり、立体構造も決定されていない。そこで、私たちはMILLの立体構造を明らかにすることで、MILLの生理機能を解明することを目指している。昨年度から引き続き、大腸菌発現と巻き戻しにより調製したMILL2の細胞外ドメインの結晶を用いて2.2Åの高分解能データにより構造解析を行った。重原子同型置換法により位相決定後、モデル構築を行った結果、通常のMHCでは見られない大きなドメイン間の構造の柔軟性が観測された。しかし、興味深いことに、β2ミクログロブリンとの会合状態は通常のMHCで見られる配向を維持していた。これらの構造的特徴を踏まえて、MILL特異的レセプターの結合部位を予測した。さらに、MILLと結合することを確認できた細胞群を用いて、先の予測に基づく変異体解析を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Enzyme-mediated protein refolding.2009

    • 著者名/発表者名
      Okada, ら
    • 雑誌名

      Chem. Commun. 14

      ページ: 7197-7199

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi