• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

二次リンパ器官ストローマ細胞による免疫支持場の構築メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 20057029
研究機関関西医科大学

研究代表者

片貝 智哉  関西医科大学, 医学部, 講師 (00324682)

キーワード遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 発生・分化 / 免疫学
研究概要

免疫応答誘導の場として重要な役割を担う二次リンパ器官では、ネットワークを形成するストローマ細胞が組織構造や免疫細胞の活動のための足場を提供している。しかし、ネットワークの構築原理やリンパ球動態を制御するするメカニズムの詳細は明らかになっていない。
本研究ではいくつかの新たな研究手法を開発し、ストローマ細胞の免疫支持能を発揮する原理の探求を試みた。まず、マウスリンパ節からストローマ細胞を単離・培養する手法を確立し、これにより形成させた単層上においてマウスT細胞を効率よく遊走させることに成功した。この系を用いてT細胞がケモカインやインテグリンに依存してストローマ細胞上を移動することを明らかにした。一方、繊維径や網目サイズが適したスポンジ素材を選定し、リンパ節由来ストローマ細胞を播種し三次元的なネットワーク構造の再現を試みた。それにより、生体内に見られる組織構造の状況を良く反映した細胞ネットワーク構造を形成させることが可能となった。さらに、マイクロアレイ解析によりリンパ節ストローマ細胞分画とマウス胎仔線維芽細胞を比較し、ストローマ細胞に特異的に発現する多数の遺伝子を同定した。
そのほか、生体内の組織においてストローマ細胞の役割を直接的に調べるため、ストローマ細胞特異的に誘導性遺伝子改変が可能なモデル動物を作製した。すなわち、ストローマ細胞を含む間葉系細胞においてエストロゲン受容体のリガンド結合ドメインにCreリコンビナーゼを融合させたCreERT2やGFP遺伝子を発現させたトランスジェニックマウス作製した。これによりストローマ細胞の特異的機能を検討することが可能となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mst1 controls lymphocyte trafficking and interstitial motility within lymph nodes2009

    • 著者名/発表者名
      Katagiri K., Katakai T., et al.
    • 雑誌名

      EMBO J. 28

      ページ: 1319-1331

    • 査読あり
  • [学会発表] LFA-1-dependent adhesion to ICAM-1 contributes to high-velocity migration of primary T cells on stromal cells isolated from lymphnodes2009

    • 著者名/発表者名
      片貝智哉, 他
    • 学会等名
      第39回 日本免疫学会総会・学術集会
    • 発表場所
      日本免疫学会総会・学術集会 大阪国際会議場
    • 年月日
      2009-12-02

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi