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2009 年度 実績報告書

癌遺伝子c-Ski/SnoNによるp53機能制御と発癌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20058038
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

今村 健志  (財)癌研究会, 癌研究所生化学部, 部長 (70264421)

研究分担者 井上 靖道  財団法人癌研究会, 癌研究所生化学部, 研究員 (10450579)
キーワードバイオテクノロジー / シグナル伝達 / 酵素 / 生体分子 / 細胞・組織
研究概要

本研究課題の目的は、がん遺伝子c-Ski/SnoNによる新たな細胞周期制御機構を明らかにし、c-Ski/SnoNによる発がんメカニズムの理解を目指すことである。具体的には、c-Ski/SnoNががん抑制遺伝子p53の機能を抑制するネガティブレギュレーターであることを証明し、c-Ski/SnoNが、従来から報告されているTGF-βシグナルを抑制することに加えて、p53経路も遮断することで細胞周期制御異常を引き起こすことを明らかにする。
本年度は、ヒトがん臨床検体でのp53/c-Ski/SnoN関連分子の発現解析を進めた。まず、自らが作製した抗c-Ski抗体を含め数種類の抗体の臨床検体免疫染色における特異性と親和性を確認した。さらに乳がんを含めた数種類のヒトがん臨床検体おいてc-Skiの発現異常を見いだしたが、p53発現との関係を明らかにすることはできなかった。
次に、c-Ski/SnoNの抗がん剤による細胞増殖抑制やアポトーシスに関わる可能性について検討を進めた。具体的には、c-Ski/SnoNの新たな結合因子を同定し、c-Ski/SnoNがp53に結合し、p53蛋白質の脱アセチル化を促進することを明らかにした。この結果、c-Ski/SnoNが過剰発現するがん細胞においては、p53の標的遺伝子プロモーターDNAへの結合が抑制され、抗がん剤による細胞増殖抑制やアポトーシスが起こりにくくなることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Estrogen inhibits transforming growth factor beta signaling by promoting Smad2/3 degradation2010

    • 著者名/発表者名
      Ito I et al.
    • 雑誌名

      J Biol Chem 285

      ページ: 14747-55

    • 査読あり
  • [学会発表] 第32回日本分子生物学会年会2009

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Imamura
    • 学会等名
      Recent progress of in vivo optical imaging of cancer
    • 発表場所
      神奈川県横浜市
    • 年月日
      2009-12-12

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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