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2008 年度 実績報告書

葉の形態形成におけるリボソームによる制御

研究課題

研究課題/領域番号 20061001
研究機関北海道大学

研究代表者

尾之内 均  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (50322839)

研究分担者 内藤 哲  北海道大学, 大学院・先端生命科学研究院, 教授 (20164105)
キーワードリボソーム / 形態形成 / uORF / 翻訳制御 / シロイヌナズナ / 新生ペプチド / 転写後制御
研究概要

シロイヌナズナのリボソームタンパク質RRL17の変異が葉の形態形成に影響を与える原因を明らかにするために、まずrp117変異の影響によってリボソームの翻訳活性が低下した可能性を検討した。そのために、いくつかの遺伝子についてポリソームプロファイル解析を行った。その結果、いずれの遺伝子についても野生型株とrp117変異株の間で顕著な差はみられず、rp117変異はリボソームの翻訳活性に大きな影響を与えないことが示唆された。また、リボソームタンパク質の変異の新生ペプチドによる制御への影響と葉の形態異常との関連について調べる目的で、rp117b変異株と類似の葉の形態異常を示すrp14d変異株において、CGS1遺伝子の転写後制御への影響を解析した。その結果、rp117b変異とは異なり、rp14d変異はCG51遺伝子の転写後制御に影響を与えないことが示された。このことから、リボソームタンパク質変異株の葉の形態異常は、新生ペプチドによる制御への影響によるのではなく、リボソームの変異による他の影響によるものであることが示唆された。
また、形態形成に関わる遺伝子のuORF配列による下流ORFの翻訳への影響を検討し、いくつかの遺伝子においてuORFの配列が下流ORFの翻訳制御に関与することを見いだした。そのうちの一つの遺伝子は、uORFペプチドによる翻訳抑制と選択的スプライシングの組み合わせにより制御される可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるuORFにコードされるペプチドによる翻訳制御の探索と解析2009

    • 著者名/発表者名
      蝦名績
    • 学会等名
      第50回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      名古屋、名古屋大学
    • 年月日
      2009-03-23
  • [学会発表] リボソームから見たシスタチオニンγ・シンターゼ遺伝子の転写後制御2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川傑
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸、国際展示場
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるuORFにコードされるペプチドによる翻訳制御の探索2008

    • 著者名/発表者名
      蝦名績
    • 学会等名
      日本植物学会第72回大会
    • 発表場所
      高知、高知大学
    • 年月日
      2008-09-25
  • [学会発表] シロイヌナズナにおけるuORFにコードされるペプチドによる翻訳制御の探索2008

    • 著者名/発表者名
      蝦名績
    • 学会等名
      第10回日本RNA学会年会
    • 発表場所
      札幌、札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-07-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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