研究概要 |
(1) 減数分裂によるPpCLF遺伝子の発現誘導機構 : PpCLF遺伝子座にCitine遺伝子をノックインし、PpCLF-Citrine融合タンパク質を作るような形質転換体を作製し融合タンパク質の時空間制御様式を調べたところ、PpCLFの発現制御は減数分裂とは直接関係しないことがわかった。 (2) オーキシンによるclass 1 KNOX MKN4遺伝子の制御機構 : オーキシン応答性プロモーターGH3 promoter : : Cerulean-ER移行シグナノルとclass 1 KNOX MKN4-Citrineコンストラクトを作製し、形質転換体を作出した。しかし、前者の発現様式がuidA遺伝子を融合した場合(Fujita, et.al. 2008)と異なり、現在、その理由を検討中である。 (3) MKN4のダイレクトターゲットの同定、クロマチン修飾変化の解析 : ChIP-Seq法でMKN4のダイレクトターゲットの同定、MKN4発現前後におけるクロマチン修飾変動を解析するために、MKN4-Citrine形質転換体を作出した。現在、ChIP-seqの条件を検討中である。 (4) CLV3、WOXホモログの機能解析15種類のCLV3様人工合成ペプチドを合成し、茎葉体形成に関する影響を調べたが、どれも影響は見られなかった。ただ、切断葉細胞の幹細胞化において1つのペプチドが阻害的効果を示したので、原糸体からの幹細胞形成にも関与する可能性があるので、現在、該当遺伝子の遺伝子破壊体を作製中である。3つのWOX遺伝子のうち、茎葉体形成時に発現している2つの遺伝子それぞれの遺伝子破壊体を作製したが、表現型に影響は見られなかった。現在、二重突然変異体を作製中である。 (5) PpPLETHORAのダイレクトターゲットの同定、クロマチン修飾変化の解析ChIP-seq解析用に、HA、MYC、CitrineをPpAPB1, 3, 4にノックインした形質転換体を作製中である。
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