研究課題/領域番号 |
20200015
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研究機関 | 富山商船高等専門学校 |
研究代表者 |
八賀 正司 富山商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (80123305)
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研究分担者 |
安東 嗣修 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (50333498)
石田 弘樹 富山商船高等専門学校, 富山商船・電子制御工学科, 助教 (50413761)
秋口 俊輔 富山商船高等専門学校, 富山商船・情報工学科, 助教 (50462130)
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キーワード | 血流速度 / 速度分布 / レーザドップラー流速計 / レーザ治療 / 癌 |
研究概要 |
1 レーサードップラー血流測定方法及び装置を用いて、マウスの耳動脈の血管血流速度分布を測定し、測定領域を移動することにより、マウスの耳動脈の血管血流における三次元マッピングとその流速情報の取得に成功した(光学倍率が1倍の時、空間分解能 : 250μm)。 2 従来のレーザー治療装置はビーム軌跡の生体組織全てが損傷を受けるので深部での治療には適用出来ない。本研究が目指す装置では、照射される近赤外波長の複数本のレーザービームを癌組織内の一点に集光することにより、組織内の特定部位を低浸襲・非接触で集中的に加熱することが可能である。1本の近赤外レーザービームパワーをオン・オフのパルス制御することで生体での加熱を40℃程度とし、さらに2本のレーザービームを組織内の1点に集光することにより、組織内の1点の加熱温度を60〜100℃までの温度に加熱することができた。マウスの皮膚を用い、2本の近赤外レーザーの交差点を反膚組織下部に固定し、交差点の温度上昇を調査した。交差点での組織の温度は、ON-OFFパルス制御60mWレーザー2本、on-off比50%の場合65度であった。 3 摘出マウス皮膚を用い、2本のグリーンレーザーの交差点を皮膚表面に固定し、加熱温度と熱刺による神経電流の関係を調査した。また、レーザー透過部位及び非透過部位の凍結皮膚切片を作製し、ディフクイック染色液を用いて染色したところ、レーザー透過部は、非透過部と比較して特に皮膚内細胞への影響は認められなかった。 4 皮膚癌細胞であるメラノーマ細胞をマウスの耳に移植し、その増殖の経日変化券観察し、さらに予備実験として市販の血流分布装置で耳組織の血流分布を測定した。
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