研究課題
本研究は、来るべき多民族社会(自治体)の時代に生起すると予測ざれる様々な社会的問題を、芸術のもつコミュニケーションカによって解決、回避する方法と理論を究明し、実践に活かすことを目的としているが、この事例研究を、国内では沖縄、大阪市、海外ではジョクジャカルタ(インドネシア)、バンコク、メルボルンで行い、資料収集、聞き取りなどの記録化作業を行った。それぞれの事例において、西洋とは異なるアジア的なアプローチの有無、方法等について調査を行い、アジア独特のコミュニティ組織から生まれてくる方法論のあることが確認できた。また第3回アジア・アートマネジメント会議を大阪にて行い、テーマは「地域の声を結ぶ : アジアの包摂的アートマネジメントに向けて」で、カンボジア、フィリピン、マレーシアからアートマネジメントの専門家を招き、関西地域の専門家をもまじえて、本科研のテーマと直接的に関連する問題について議論した。コミュニティの構築や再生に関して、アートマネジメントの貢献できる領域、程度などについての議論を深めることができた。これは来年度に報告書として刊行される予定で、その準備を始めた。また、この会議と連動して、ジョクジャカルタ、バンコクにおいてもプレ会議(アカデミックフォーラム)並びに、国内においても「アート&アクセス」研究会を開催し、本会議の準備を行った。アートのアクセシビリティに関する研究領域について、その範囲確定の作業を行った。出版物としては、第2回アートマネジメント会議の報告書を出版した(監修者は研究協力者)。
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G. H. Herb and D. H. Kaplan eds. Nations and Nationalism : A Global Overview, ABC-CLIO 4
ページ: 1748-1758
