研究分担者 |
藤山 英樹 獨協大学, 経済学部, 准教授 (80327014)
友知 政樹 沖縄国際大学, 経済学部, 准教授 (20365886)
草川 孝夫 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (00412289)
秋吉 美都 専修大学, 文学部, 准教授 (40384672)
田中 敦 山形大学, 理工学研究科, 准教授 (30236567)
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研究概要 |
22年及び23年は以下の研究成果があった。 (1)SNS上の活性化実験の2回目も実施し、1回目とあわせて分析を行った。SNS上の活動データをパネルデータの形に加工して分析を行った。その結果、報酬を与えている期間のみならず報酬付与終了後も、有意に活動量を増加させる効果がある事が分かった。(2)SNSのデータと、シミュレーションを使って分析を行い、データスモールワールドがつながりスモールワールドを形成していることを確認した。(3)友人関孫で測られたネットワークの構造と,SNS内での活動水準の関係について考察し、過去の行動の慣性も考慮し,パネルデータを用いての推定を行った.理論通り、SNSのデータにおいても,Bonacich中心性はSNS内の行動に際して有意かつ正の関係を持つことが示された。(4)SNSと人付き合いに関する調査を実施した。まず、SNSが人づきあいのツールとして浸透しつつあることが明らかになった。さらに、SNS利用者は、職場、近所以外の友人が多いだけでなく、職場や近所の友人が多い傾向がある事が分かった。また、友人関係に質的違いもみられた。(5)SNSの活性化についてのモデルをたて理論分析を行い、活性化するための必要十分条件を求めた。(6)SNS上での独裁者ゲームを行った。独裁者が指定する配分額は、SNS上の友達数等とは有意な差が得られなかった。(7)学内でのディベートの準備をSNS上でおこない,そこでのコミュニケーションの量的構造および種類とその成果について考察をおこなった。伝達された文字量に注目し,より多くの情報,より平等な活動,より選択的な相手への情報発信,がディベートの成果に対して,より望ましい効果があることを示した。
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