研究課題
本研究の目的は、GH/IGF-Iの一般の非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)への臨床応用を目指して、成人成長ホルモン分泌不全症(AGHD)の病態解明、成長ホルモン(GH)の成人における生理作用の解明、NASH発症の普遍的病態解明を行うことである。これまで、1)AGHD症例における臨床研究、2)私たちが明らかにしたAGHDモデルであるSDR(Spontaneous dwarf rat)を用いた分子生物学的研究、3)さらにNASHモデルとして報告されているコリンメチオニン欠乏食投与下のdb/dbマウス(CMD db/db)を用いたGH治療による効果の解析、4)培養肝細胞、肝臓星細胞、Kupffer細胞に対するGH,IGF-Iの作用とその機序の解析を行ってきた。そして、AGHD症例にNASHが多いこと、治療によって劇的に改善すること、SDRがよいNASHモデルであること、CMDdb/dbに対してGH/IGF-Iが一定の効果を示すことを確認した。具体的には、GH/IGF-I欠乏状態においては内臓肥満、肝臓における脂肪沈着、炎症、線維化に加えて、星細胞の活性化が起こっていることを明らかにした。そしてNASHモデルマウスにGH/IGF-Iを投与するとこれらのNASHに伴った変化がGH/IGF-I特にIGF-Iによって劇的に改善することを見いだした。また臨床研究においては、AGHD症例に高頻度に非アルコール性脂肪肝(NAFLD)/NASHを合併し、GH補充療法によって改善することを見いだした。
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