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2009 年度 実績報告書

木簡など出土文字資料釈読支援システムの高次化と綜合的研究拠点データベースの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20222002
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

渡辺 晃宏  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室長 (30212319)

研究分担者 中川 正樹  東京農工大学, 共生科学技術研究院, 教授 (10126295)
耒代 誠仁  東京農工大学, 大学院工学府, 特任准教授 (00401456)
馬場 基  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (70332195)
山本 崇  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (00359449)
浅野 啓介  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 史料研究室研究員 (50435905)
キーワード木簡 / 出土文字資料 / OCR / データベース / 漢字
研究概要

木簡など出土文字資料の釈読支援システムの高次化木簡解読支援システムでは、字体検索に使用する知識情報(テンプレート)の追加を行うことで拠点データベースの検索可能範囲を大幅に拡大した。また、難読字体に多く見られる情報の欠損に対して、使用者の思考を柔軟に反映することが可能な情報補完技術を実現し、検索精度とユーザビリティの両面を改善した。さらに、拠点データベースに登録された木簡画像の視認性を向上する画像処理技術とユーザインタフェース技術を提案・実装した。
木簡など出土文字資料の綜合的研究拠点データベースの構築2009年5月29日に東京大学史料編纂所とデータベース連携に関する覚書を交換し、木簡の文字画像データベース「木簡字典」と東京大学史料編纂所の「くずし字字典データベース」との共通検索システムを開発に着手。2009年10月14日に連携検索システムを公開して機関相互の画期的な連携を実現し、1000年以上にわたる字形の変化をカヴァーする検索が可能になった。
木簡人名データベースの入力を終え、出土遺構年代観データベース、報告書の木簡解説の知識データベースとともに公開の準備を整えた。出土文字資料研究拠点データベースに相応しい内容の実現に向けて大きく前進することが出来た。
昨年度改良した文字画像切り出しシステム(Mojiga)により、引き続き時代・地域を越えたさまざまな種類の文字画像の蓄積を図り、約14000の文字画像を追加、累計文字画像は41000となった。これにより文字種も270種増加し、累計文字種は1500種となった。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (3件) 図書 (2件) 備考 (3件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 平城京の構造2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺晃宏
    • 雑誌名

      田辺征夫・佐藤信編『奈良の都とその周辺』(シリーズ古代の都1)(刊行予定)

      ページ: 24-60

  • [雑誌論文] 木簡解読支援のための画像ビューアの試作2010

    • 著者名/発表者名
      丹野勇哉, 耒代誠仁, 中川正樹, 馬場基, 渡辺晃宏
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第27回大会講演論文集 Vol.7-2010

      ページ: 35-38

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 檜扇の製作に関わる新知見2010

    • 著者名/発表者名
      国武貞克・藤井裕之・吉岡直人・浅野啓介
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要2010(刊行予定)

      ページ: 2分(うち執筆は1/2分)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本古代の習書木簡と下級官人の漢字教育2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺晃宏
    • 雑誌名

      高田時雄編『漢字文化三千年』(臨川書店刊)

      ページ: 91-112

  • [雑誌論文] 史料はだれのものか?-出土文字資料の特殊性と普遍性2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺晃宏
    • 雑誌名

      日本歴史 737

      ページ: 16-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 奈良・平城宮跡2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺晃宏
    • 雑誌名

      木簡研究 31

      ページ: 6-13

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 奈良・藤原宮跡2009

    • 著者名/発表者名
      山本崇
    • 雑誌名

      木簡研究 31

      ページ: 16-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 1977年以前出土の木簡(31)奈良・大官大寺跡2009

    • 著者名/発表者名
      山本崇
    • 雑誌名

      木簡研究 31

      ページ: 184-185

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 古代木簡解読支援のための文字パターン検索2009

    • 著者名/発表者名
      耒来代誠仁, 齋藤恵, 戸根康隆, 石川正敏, 中川正樹, 馬場基, 渡辺晃宏
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.50(4)

      ページ: 1444-1455

    • 査読あり
  • [雑誌論文] デジタルアーカイブ検索機能を有する木簡解読支援システム2009

    • 著者名/発表者名
      耒代誠仁, 中川正樹, 馬場基, 渡邊晃宏
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第26回大会講演論文集 Vol.6-2009

      ページ: 66-77

    • 査読あり
  • [学会発表] 古代木簡解読支援のための画像処理ユーザインタフェース2010

    • 著者名/発表者名
      丹野勇哉, 耒代誠仁, 中川正樹, 馬場基, 渡辺晃宏
    • 学会等名
      電子情報通信学会 2010年総合大会
    • 発表場所
      東北大学(仙台)
    • 年月日
      2010-03-17
  • [学会発表] 古代木簡に対する興味を促進する学習システムの試作2010

    • 著者名/発表者名
      平川千紗, 耒代誠仁, 中川正樹, 馬場基, 渡辺晃宏
    • 学会等名
      情報処理学会 第72回全国大会
    • 発表場所
      東京大学(東京)
    • 年月日
      2010-03-10
  • [学会発表] A Combining Method of Non-linear Normalization to Support Reading Damaged Character Pattern on Historical Documents2009

    • 著者名/発表者名
      Akihito Kitadai, Masaki NAKAGAWA, Hajime Baba, Akihiro Watanabe
    • 学会等名
      13th Conference of the International Graphonomics Society
    • 発表場所
      Dijon, France
    • 年月日
      2009-09-14
  • [図書] 平城京に暮らす2010

    • 著者名/発表者名
      馬場基
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [図書] 平城京千三百年全検証-奈良の都を木簡からよみ解く2010

    • 著者名/発表者名
      渡辺晃宏
    • 総ページ数
      377
    • 出版者
      柏書房
  • [備考]

    • URL

      http://hiroba.nabunken.jp/

  • [備考]

    • URL

      http://jiten.nabunken.jp/

  • [備考]

    • URL

      http://r-jiten.nabunken.jp/

  • [産業財産権] Mokkanshop 第9類 木簡に記された文字を判読するためのコンピュータソフトウェア、インターネットを介してダウンロードされるコンピュータソフトウェア2010

    • 権利者名
      独立行政法人国立文化財機構
    • 産業財産権番号
      商標登録第5307067号
    • 取得年月日
      2010-03-05

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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