研究課題
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、文部科学省・科学技術政策研究所、バイオ・インダストリー協会、日本製薬工業協会の医薬品産業政策研究所と、共同研究の推進、企業データ等の利用にかかる秘密保持、成果の学会公表奨励等にかかる協定・覚書を締結し、共同研究のための実施体制を構築した。(A)NEDOの協力を得て、政府支援プロジェクトの情報等を利用した知識融合、知識生産、知識の商業化過程の研究を行うため、NEDOプロジェクトの内容、参加研究者、参加組織、組織間連携、特許・論文データ、商業化の状況(追跡調査)、契約など、NEDO保有データについての理解を深め、その整理・蓄積を開始した。科学者調査への質問票を設計した。(B)半導体ロードマップの特徴・意義・限界の分析に着手した。ITRS(国際半導体技術ロードマップ)の歴史、露光、検査等の特定要素技術に着目した技術ロードマップ策定プロセスの分析、アプリケーション・ロードマップとの融合傾向の背景要因に関する分析、検査ロードマップに関連し電子顕微鏡の球面収差補正技術に着目したケース分析を行った。(C)日本のバイオベンチャーの参入・成長メカニズム、医薬産業とベンチャーとのアライアンスの日米欧比較研究を開始し、以下の三つの分野の研究成果を、2009年3月の産学官連携ワークショップ(「バイオ・イノベーションの過程と今後の戦略」)において報告した。(1)「日本のバイオ企業の上場戦略と上場後のパフォーマンス」、(2)「日本のバイオ企業の参入と成長のメカニズム:コア技術の獲得と成長」(本研究のため、バイオ・インダストリー協会と協力して、770社に対する調査を行い、309社からの回答を得た)。(3)「日米欧アライアンスと製薬企業のパフォーマンス:日米欧主要製薬企業の比較分析」(本研究のため、医薬品産業政策研究所と協力し、日米欧製薬産業の各上位10社につき、医薬品開発、買収、アライアンスについて詳細データを収集した)。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (9件) 図書 (1件) 備考 (1件)
電子情報通信学会誌 91巻9号
ページ: 798-803
応用物理 77巻7号
ページ: 787-793
『可能にする、化学を。 JSR50年の歩み』(2008年、日本経営史研究所)
ページ: 1-31
塩見治人・橘川武郎(編)『日米企業のグローバル競争戦略-ニューエコノミーと「失われた十年」の再検証』名古屋大学出版会
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組織科学 42巻1号
ページ: 4-14
Japan Spotlight 27巻5号
ページ: 13-15
Japan Labor Review 5巻3号
ページ: 33-60
岡崎哲二編『制度転換期の企業と市場』ミネルヴァ出版 (近刊)
Landes, David, Joel Mokyr and William Baumol, eds., History of Entrepreneurship (The Invention of Enterprise : Entrepreneurship from Ancient Mesopotamia to Modern Times), NJ : Princeton University Press (近刊)
http://www.iir.hit-u.ac.jp/iir-w3/reserch/sgk_index.html