研究課題/領域番号 |
20223002
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
中馬 宏之 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00179962)
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研究分担者 |
長岡 貞男 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00255952)
米倉 誠一郎 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00158528)
青島 矢一 一橋大学, イノベーション研究センター, 准教授 (70282928)
延岡 健太郎 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (90263409)
江藤 学 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (30280902)
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キーワード | バイオ・ライスサイエンス / 半導体産業 / サイエンス型産業 / イノベーション過程 / プロジェクトレベル / 標準化活動 / ネットワーク分析 / ITRS |
研究概要 |
バイオ・ライフサイエンス、半導体に代表されるサイエンス型産業においては、技術難度の幅と深さの急拡大により、企業・組織の境界のみならず、国境をも頻繁に跨いた形のグローバルな研究開発活動が不可欠となっている。しかも、このような傾向の出現と共に、日本のサイエンス型産業の競争力低下傾向が顕著になってきている。本研究では、このような現状認識に基づき、下記のような研究を実施した。 A)NEDOプロジェクト:NEDOの協力を得て政府支援プロジェクトにおける知識の生産・商業化の過程を詳細に把握できる新たなデータベースを構築、プロジェクト・レベルでのイノベーション過程の研究を実施。具体的には、NEDO実施のプロジェクト・フォローアップ調査に設計段階から調査項目の改良に貢献し、調査結果を活用した研究プロジェクトのマネジメントや当該技術の波及状況に関する研究を推進。また、知識の生産、商業化における基本的な制度インフラである標準化活動や特許制度に関する研究も実施。B)半導体産業のイノベーション:半導体関連の科学者・エンジニアからなるITRS研究会を組織し特定プロセス技術分野に関する大量のUS特許・主要学術論文データに基づき独自ネットワーク分析により世界規模での共同研究開発プロセスやネットワーク構造を一目瞭然化。加えて、半導体用測長SEM並びに同装置への導入が目指されている球面収差補正技術に関する国内外での長期間にわたる調査を実施。C)バイオ分野のイノベーション:日本のバイオベンチャーの参入・成長メカニズムについて、バイオ・インダストリー協会と協力し約800社に対する質問票調査実施、成長過程の詳細な把握可能なデータ構築。また、医薬品産業政策研究所と協力、販売段階と開発段階にある医薬品それぞれについて、開発のシーズ(基本特許)を探索、創薬ベンチャー起源品目、獲得経路等を個別に識別可能なデータを構築。
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