研究課題/領域番号 |
20223003
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
高阪 章 関西学院大学, 国際学部, 教授 (00205329)
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研究分担者 |
小川 英治 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (80185503)
木村 福成 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90265918)
深川 由起子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30306485)
佐藤 清隆 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (30311319)
三重野 文晴 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (40272786)
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キーワード | 地域統合 / 生産ネットワーク / スピルオーバー効果 / サイクル効果 / マクロ金融リンケージ / 金融深化 / 通貨統合 |
研究概要 |
2年度目の成果を踏まえて、研究内容の一層のステップアップと集約化を図った。まず、国内の定期的会合によって共同研究を実質化するとともに、関連機関への海外調査や関連問題研究者との意見交換により、研究の深化を図った。次に、年度後半に全体会議として、海外研究協力者等と国際ワークショップおよび国際シンポジウムを国内開催した。ここでのねらいは、最新の研究成果を公表し、本研究の関係者のみならず、より広範な聴衆各層にそれを知らしめ、かつそこからフィードバックを受けることにある。また、年度末にかけて、海外研究協力者と海外ワークショップおよびセミナーを開催した。 以上の作業のため、東アジア、拡大EUおよび米国を対象に訪問調査を行った。具体的訪問先としては、中国:北京大学、タイ:タマサート大学、シンガポール:シンガポール国立大学、米国:東西センター、スペイン:カルロス3世大学、イタリア:ナポリ大学、フランス:OECD発展センター、英国:ロンドン大学等(英国訪問は東日本震災により年度を超して実施)。また、国内では、定期的に研究会を開催するとともに、内外の関連研究者からのヒヤリングとワークショップを実施した。 とりわけ、10月にはRonald McKinnon教授(Stanfbrd大学)を招いて国際ワークショップを、11月にはCharles Wyplosz教授(GIIS,Geneva)を招いて公開シンポジウムOSIPP Symposium on Crisis and Regional Integration in East Asia and EUを開催した。そこでは、世界金融危機に直面した地域統合の新たな課題が論じられ、統合メカニズムの理解に新たな側面を付け加えることができた。2月末のナポリで開催したJSPS EU-Japan Joint Work shop on The Real Effects of Financial Integration in East Asia and Europeでは、4本の報告と討論が展開され、金融統合の比較研究が日欧間で展開された。 他方、国内では、早稲田大学、一橋大学、慶応義塾大学でそれぞれ研究会を開催した。各研究会では、それぞれ3本程度の研究報告が行われ、参加者間の討議を経て、各担当者の課題の深化と理解の共有を実現することができた。
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