研究概要 |
平成20年度に実施した研究の主な成果は以下の通りである。 1・2008年6月にスウェーデン・リンショピンにおいて、ヨーロッパ科学基金(European Scienge Foundation)が主催した"The Transfer of Resources across Generations:Family, Income, Human Capital and Children's wellbeing"に参加。世代間移転についての専門家で、ヨーロッパを中心とした高齢者に関するパネル調査(SHARE:Survey of Health, Ageing, and Retirement in Europe)メンバーである社会学者のProfessor Martin Kohliと意見交換し、高齢者調査の実施と国際比較の可能性を議論した。特に、世代間移転の国際比較に関する比較検討を開始した。 2・11月21日韓国ソウル大学社会学部とのジョイントフォーラムを開催した。韓国側からはProfessor Kyuung-Sup Chang, Professor Anthony Woodiwiss、日本側からは盛山和夫教授、上野千鶴子教授が報告者として登壇した。その後、11名の大学院生による研究会も開催した。 3・2010年に実施を予定する全国大規模調査に先駆けて、本研究2年目には自治体ベースの社会調査を実施する。いくつかの自治体に協力を打診した結果、東京都稲城市からご協力いただける見通しがたった。 4・データベース化された1980年代半ばから2007年までの「国民生活基礎調査」の目的外利用申請が承認された。20年近くの長期時系列分析を行うためのデータ整備を開始した。
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