研究課題/領域番号 |
20224014
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三明 康郎 筑波大学, 数理物質系, 教授 (10157422)
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研究分担者 |
江角 晋一 筑波大学, 数理物質系, 准教授 (10323263)
中條 達也 筑波大学, 数理物質系, 講師 (70418622)
稲葉 基 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (80352566)
濱垣 秀樹 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90114610)
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研究期間 (年度) |
2008-06-04 – 2013-03-31
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キーワード | クォーク・グルーオンプラズマ / 相対論的重イオン衝突 / パートン / 国際情報交換 / スイス / フランス / イタリア / アメリカ |
研究概要 |
RHIC実験からQGP生成の確証を掴み、QGP物性の理解のフェーズに移りつつある。QGP物性の理解に最も直接的な測定は、ジェット変貌効果の観測である。我々はRHICのデータ解析を推進すると共に、LHC-ALICE共同実験でのジェット識別測定を強化するカロリメータを提案し、本経費によって推進している。我々が提案した新たな電磁カロリメータ(Di-jet Calorimeter; DCal)は、日本、米国、フランス、イタリア、中国の各研究機関よりなる国際協力研究である。この国際協力の実現によって、本経費当初計画でカバーしうる4倍の立体角の検出器が建設可能となり、測定可能なジェットのエネルギー範囲を大幅に拡大することができることとなった。 平成22年度では、我々が検出器製作を分担している部品の購入を終え、平成23年7月には筑波大が分担している検出器の製作がすべて完了した。平成23年8月~9月では、筑波大から4名(スタッフ2名、大学院生2名)をフランス(Subatech Nantes, 及びLPSC Grenoble)に派遣し、DCal検出器スーパーモジュールを完成させた。平成24年度では、既存のALICE実験で取得したデータを使って、ジェットを基軸としたデータ解析を推進し、国内外の学会で成果を報告した。またDCal検出器に新たに導入されるデータ読み出し系 (SRU) のテストを、 CERN, 及び筑波大の双方で実施した。LHC加速器長期シャットダウン期間中 (H25年2月~H26年12月)に本検出器は ALICE実験エリアに搬入されて、平成27年より物理運転を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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