軽量で高剛性、高強度のコア構造は省資源に役立つ事からますます重要となる。コアの代名詞であるハニカムコアは熱に弱く、高価であるがハニカムコアに代わるものは得られていない。折紙工学と空間充填理論によって得られたダイアコアは「日本の折紙の産業応用への大いなる可能性」としてNatureに取り上げられた。この可能性ある折紙工学が確かに産業応用されるためには計算力学援用による安価な成形法の確立、機能の最適化が必要である。更に、野島は既存の角柱型のコアモデルとは全く異なる、展開収縮可能な円筒折り、円形膜折り、円錐形状膜折りなど数々の独創的なコア構造を創案している。本研究では、ダイアコアの安価な製造法の確立、遮熱、吸音・遮音などの機能創出等を行うとともに、展開収縮可能な新しい概念に基づくコア構造に関しても同様に、計算力学を援用し新しい意匠デザイン、機能創出と安価な成形法の開発を目指す
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