研究課題/領域番号 |
20226012
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
伊藤 重剛 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50159878)
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研究分担者 |
林田 儀伸 都城高等工業専門学校, 教授 (00149999)
勝又 俊雄 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (70224475)
近津 博文 東京電機大学, 工学部, 教授 (50112876)
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キーワード | ギリシア / 古代都市 / 古代建築 / 実測調査 / 発掘調査 |
研究概要 |
1)フィガリアの古代都市の調査 本年度の調査計画は、5年計画の3年目の作業として、都市全体の地形測量と発掘地域の地中探査であった。期間は2010年8月末に、約2週間現地調査を行なった。地形測量は2009年度も行なったが、城壁の位置を正確に入れるまでに至らなかった。したがって、今年度に城壁の痕跡を全て踏査し、GPS測量によって正確に地形図の中に入れることができた。南西側の城壁については、約80mにわたって写真測量を行ない、オルソ画像を作成することができた。 発掘予定地の地中探査は、古代都市の中心部で現在は畑になっている土地約50m四方において、地中レーダー探査と電気探査によって行なった。その結果、地下1.2m付近に古代の地表面らしき反応を観測し、石材やあるいは石造の壁と見られる形状を観測できた。 2)メッセネの劇場の建築的研究 今年度は、8月初旬から9月中旬にかけて約40日の現地調査を行なった。今回の調査では、劇場の後壁上面の平面図、東側パラドス上面の平面図、スキノシーキ(舞台保管庫)また調査漏れの部材の図面作製を行なった。これらの調査によって、劇場の図面については大半が終了した。残る図面は劇場東側の後壁の立面図を残すのみとなった。 3)研究結果の発表 これらの研究結果については、日本建築学会九州支部研究報告等において、13編の論文、学会発表として5編の発表を行なった。
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