研究課題/領域番号 |
20228006
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
内田 隆史 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80312239)
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研究分担者 |
内田 千代子 茨城大学, 保健管理センター, 准教授 (80312776)
山下 まり 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50192430)
奥田 徹 玉川大学, 学術研究所, 教授 (40328026)
広瀬 恵子 独立行政法人産業技術総合研究所, セルエンジニアリング研究部門, 主任研究員 (90357872)
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キーワード | 微小管 / Pin1 / Gas7 / リン酸化タウ / αシヌクレイン / アルツハイマー病 / 薬剤探索 / 天然物資源 |
研究概要 |
微小管重合を調節する分子として我々がこれまでに注目してきたユニークな会子はPin1とGsa7である。我々は、Pure tubulinを使ってGas7がミリン酸化タウと結合し、微小管重合を促進させる機構を明らかにした。Pin1とGas7の結合するタウの部位は異なる。タウと結合しているGas7は安定であるが、タウが変性凝集してGas7と結合できなくなるとGas7はプロテアソームで分解される。これがアルツハイマー病でGas7が低下している機構として考えられるが、逆にこのようにGas7が低下することで発症にいたるとも考えられる。Pin1やGas7以外の微小管重合制御タンパク質を探索しているが、パーキンソン病の原因となるαシヌクレインも微小管重合調節活性があることがわかったので現在、これらタンパク質の一部ペプチド塗用いて重合を調節することができないか検討をしている。また、薬剤探索に関しては微小管重合を調節する薬剤を探索するhigh throughput探索法を確立し、天然物資源からの探索を行っている。まだ強い活性を示す天然物は得られていないが、今後も継続する。Pin1活性調節剤をhigh throughputで探索する方法を確立し現在探索を行っている。これらの中に微小管重合を制御する薬剤があるか次に検討ずる。天然物資源としては、玉川大学以外のライブラリーを京都大学、北里大学から入手し薬剤探索を行っている。
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