研究課題
アルツハイマー病患者脳でGas7bのレベルが低下していたことからGas7bの機能と構造について研究を進めた。1)Gas7bがタウを介した微小管の重合だけでなく、直接チューブリンやアクチンと結合し、微小管の束化や微小管とアクチン繊維との架橋を促進し神経細胞の形態を制御していることを見出した(J Biol Chem 2013)。2)Gas7bとタウの結合場所の詳細を特定する研究を進め、タウの微小管重合や凝集制御に関して検討を行っている。これらは産創研との共同研究である。3)また、アルツハイマー病モデルマウスをめざして作成したGas7b-KOマウスは顕著な表現型を示していなかった。この結果はGas7bの個体レベルの機能に関してはマウスでなくヒト臨床サンプルで検討を行うことが必要であることを示唆している。また、Pin1が糖尿病や肥満に、CREBの活性の制御をすることにより関与していることを明らかにし、この機構を利用しPin1阻害剤が肥満を抑制できることを示した(Plos one、BBB)。Pin1と類似一次構造を有していたがPin1との関連性がこれまで明確でなかったPar14がPin1と同様にインシュリンシグナル伝達のカギ分子であるIRSの活性化を行うことを明らかにし両分子の機能の類維性を明らかにすることができた。Par14は申請者が1999年に発見した分子であり独創的な研究になっている。CREBは学習記憶にも関係しており、CREBの活性をPin1が制御することは脳においても意味があることは間違いない。Pin1阻害剤が脳血管バリアを通過する場合にはその点をケアしないといけないが、逆に通過できる薬剤があれば、精神科関連疾患の薬剤のリードとなる可能性を持つことになる。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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