研究分担者 |
溝脇 尚志 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90314210)
門前 一 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10611593)
松尾 幸憲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80456897)
板坂 聡 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90378654)
千田 道雄 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, その他 (00216558)
小久保 雅樹 公益財団法人先端医療振興財団, その他部局等, その他 (90283605)
澤田 晃 京都医療科学大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80543446)
澁谷 景子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50335262)
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研究概要 |
臓器変形量の算出法として、腫瘍近傍に留置した金マーカー位置を求める画像処理方法を考案した。テスト画像による抽出率は99.5%であり、検出誤差も0.16 mm(左右), 0.16 mm(頭尾), 0.21 mm(腹背)と高い精度が得られた。また、4次元線量計算システムのスパコン移植と合算位相数最適化の検討を行い、1症例あたりの4次元線量計算時間を従来の約24時間から約6時間にまで短縮するとともに線量計算精度を担保しながら2.5倍の高速化が可能であることが示唆された。 三次元立体原体照射(一筆書き照射)法に対応した治療計画装置のベーターバージョンの性能評価を行い改善点のフィードバックを行った。また、頭蓋底腫瘍に対する本照射法の有用性の検討し、従来法と比較して線量分布が有意に改善されることを見出した。 肺癌体幹部定位放射線治療における線量分布と局所制御の関係について検討したが、制御例と非制御例で優位な差はみられなかった。また、治療期間の影響に関して肺癌定位放射線治療例135例で検討を行った。無再発生存に関しては既報告のRPA classが有意な予後因子であったが、局所制御においては総治療期間の方が有意な因子となった。 膵癌におけるフルオロミソニダゾール(FMISO)によるpositron emission tomography (PET)検査の有用性を検討しが、PET画像上、FMISOの明瞭な集積はみられなかった。呼吸同期撮像技術のよる画質改善、病理組織上でのhypoxia inducible factor-1 (HIF-1)染色を試みたが、明確な結果は見出せず、PETによる膵癌の低酸素イメージングの臨床への本格利用のためには、さらなる検討が必要と考えられた。 頸部食道癌に対する強度変調放射線治療を用いた多施設臨床試験プロトコル(JROSG 12-1)が承認され、症例登録が開始された。
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