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2009 年度 実績報告書

大規模ユビキタスネットワークのリアルタイム・シミュレーション技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20240006
研究機関大阪大学

研究代表者

東野 輝夫  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (80173144)

研究分担者 山口 弘純  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80314409)
梅津 高朗  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (10346174)
廣森 聡仁  大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (90506544)
キーワードネットワーク性能評価手法 / 無線ネットワーク / アドホックネットワーク / ネットワークシミュレーション / 災害シミュレーション / 大規模シミュレーション / 歩行者モビリティ / 行動モデル
研究概要

本研究では、都市環境においてユビキタス通信機能を利用することで人や車の行動がどのように変化するかを迅速に予測・評価できるようにするため、十万ノード規模で人や車が移動する現実的な都市環境を構築し、ユビキタス通信機能を利用したネットワークシステムをできるだけ忠実且つ高速にシミュレーションするための技術開発を行う。今年度は、災害救難支援システムを対象としたシミュレーション環境の研究開発を行った。災害救難支援システムは、災害情報を避難者に与えることで避難効率を向上させることを目的としたシステムで、例えば、時々刻々と変化する災害状況に応じ、被災者毎に適切な避難経路を提供することができる。このようなシステムに対し提案シミュレーション環境を用いることで、災害地域,被災者の位置,通信状況など、様々な状況下でのシステムの効果を網羅的に評価できることを示した。また,無線ネットワークシミュレーションの高速化手法を考案した。この手法は、各ノードのトラフィックを確率分布としてモデル化し、その確率分布に基づきパケット送信タイミング、パケット受信成否を判断することで,MAC層に関わるシミュレーション処理負荷を1/10に削減する。また、ノード単位で従来の手法と提案手法とを切り替えて使用ことが可能で、使用できる計算機や評価目的に応じ、シミュレーションの精度と実行負荷を調整し柔軟にシミュレーションできることを示した。さらに、無線ネットワークにおけるノードモビリティについて、任意の密度分布を実現する手法の考案を行った。この研究では、地点間のユーザ数を全体で調整することで指定された密度分布を実現する。この地点間で移動するユリザ数を決定する問題を非線形計画問題として帰着し、さらに線形計画問題への近似を行うことで目的のモビリティモデルを導出する。これによりシミュレーション上で現実的なモビリティモデルを生成できることを示した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 災害現場の被災者や救援者の行動記述とそれを用いたネットワークシミュレーション環境の提案2009

    • 著者名/発表者名
      中田圭佑, 前田久美子, 梅津高朗, 廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.50 No.9

      ページ: 2327-2339

    • 査読あり
  • [学会発表] 確率事象駆動型モデルを利用した無線ネットワークシミュレーション高速化手法の提案2010

    • 著者名/発表者名
      村中慎治, 廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 学会等名
      ETNET 2010
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2010-03-26
  • [学会発表] 目的地選択の公平性と指定されたノード密度分布を実現する移動モデルの提案2010

    • 著者名/発表者名
      上野瑛次郎, 廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会モバイルマルチメディア通信研究会(MoMuC)
    • 発表場所
      神奈川県
    • 年月日
      2010-03-03
  • [学会発表] 多様な無線ネットワークシステムを対象とした性能評価及び試験手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 学会等名
      第17回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2009-10-08
  • [学会発表] 指定されたノード密度分布を実現する移動モデルの生成手法2009

    • 著者名/発表者名
      上野瑛次郎, 前田久美子, 廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 学会等名
      マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム
    • 発表場所
      大分県
    • 年月日
      2009-07-09
  • [学会発表] 詳細度の異なるモデルを用いた無線シミュレーションの高速化手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      村中慎治, 廣森聡仁, 山口弘純, 東野輝夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会モバイルマルチメディア通信研究会(MoMuC)
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2009-07-09
  • [学会発表] Modeling and Evaluation of Rescue Operations using Mobile Communication Devices2009

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Nakata, Kumiko Maeda, Takaaki Umedu, Akihito Hiromori, Hirozumi Yamaguchi, Teruo Higashino
    • 学会等名
      The 23nd ACM/IEEE/SCS Workshop on Principles of Advanced and Distributed Simulation (PADS 2009)
    • 発表場所
      Lake Placid, New York, USA
    • 年月日
      2009-06-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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