今年度は、代表者が2013年1月末に双生児を出産、4月にに復帰してから、新生児2名の育児を行いながらの最終年度となった。主たる成果としては、以下の三つがある。1 これまで行ったきた研究成果の対外発表を行った。研究期間の終盤で得られた成果については、今も国際会議や雑誌論文に投稿中であるものがある。2. 基盤研究Aの基幹となるアイデアであるweb mash upに関し、出願していた特許が取得された。(基盤A開始直前に出願したため、このeRad上では報告できない。)またこの特許の米国出願が引き続き審査続行中である。3. H24年度に成果が得られた研究の特許が2件新たに提出された。 代表者においては育児初年度である状況を原因として、出張が難しい一年であったので、対外発表は共に研究する学生やスタッフが代理した。それでも、申請者の分に関して旅費として使用予定分が余る状況とはなった。そこで、研究上蓄積してきたデータやプログラムなどを保全する上で、現行の研究室の計算機システムでは不十分であったため、バックアップ装置を一新した。これにより、基盤Aで未だ進行している成果発表など、来年以降に行うことができる。 この他、基盤Aの初年度に、web mash upのクライアント機能を学生と共に研究し、それを元にこの学生が会社popInを起業した。引き続き学生と共にweb mash upのクライアント機能を発展させた部分に関しては、会社運営上の戦略の関係で学術論文にはできなかったが、会社は順調に育っている。今年度、大手の検索会社に対してこのpopInの売却の交渉が行われている。代表者のアイデアを元に、基盤Aの支援を得て、学生と共にプロトタイプを作った事は、この帰結の種となっており、本基盤Aの大きな成果の一つである。
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