研究概要 |
コンピュータを常時装着するウェアラブルコンピューティングは従来のデスクトップコンピューティングと異なり,多様な装着機器の組合せへの対応や,物理的な装置の故障に対処する必要があるため,l医療現場などクリティカルな状況で使用するためには,機器の故障時を含めて,そのとき利用可能な機器の組合せに応じて作業環境の状態を途切れることなく提示すること,およびユーザからの入力に対し即応性・確実性の高い制御を行うことが必須となる.一方,これまでのOSやミドルウェアでは入出力デバイスの信頼性を保証する機構が存在しておらず,これらの要件が満たせていなかった.そこで本研究では,(1)入出力デバイス間のデータフロー制御技術,(2)入出力デバイス間のデータ変換技術,(3)ウェアラブルコンピューティングのためのインタラクション管理技術,の3つを要素技術とするウェアラブルコンピューティングのためのディペンダブルOS技術を確立することを目的とする.提案機構は,OSハングアップや入出力デバイスの故障時に,利用可能な入出力デバイスが直接通信を行うことで情報の提示を継続する(右上図)
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