研究概要 |
ライフログデータについて,個人で記録・解析するだけでなく、他者とデータを共有し合うことによって新たな応用の展開を誘発する試みに継続して取り組む.具体な対象を絞り,ウエアラブルデータの利用評価のための位置情報からのインタラクティブな検索,ユーザ画像からの施設同定,画像からの屋内位置の推定,画像に基づくコミュニティ解析といった課題に対して取り組んだ. 1.ウエアラブルデータの取得,利用,評価 *位置情報のインタラクティブな検索:ライフログとして利用価値の高い位置情報について,1年間にわたる取得を行い,そのデータを閲覧するためのインタラクティブなインタフェースを構築し,ユーザスタディによる評価を行った. *位置と画像からの施設類別:位置情報で得られる周辺の施設情報を利用し,画像データを用いた絞り込みを行うことにより,ユーザが写真を取得した施設の類別(レストラン等)を行った. *画像からの屋内での位置検出:ユーザの取得する画像をもとに,その画像の取得位置の検出を行った.鉄道博物館を舞台とし,あらかじめ参照画像データセットを構築し,参照画像との高速マッチングにより,新規画像の対象を求め,位置検出を行った.博物館全体での評価を行った. 2.ライフログデータの共有化にむけて *画像群からのコミュニティ解析:複数ユーザの食事画像の大きなデータセットに対して,画像データのクラスタリングを行い,そのクラスターに注目することで,ユーザが少数のクラスに分類できる可能性を示した.
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