本研究では、システム生物学において、未知で有用であるような知識を発見するために、論理的な仮説発見手法であるアブダクションとインダクションに着目し、これらに共通する推論の基盤技術を開発している。仮説発見のエンジンとして、SOL導出に基づく演繹手法である結論発見手続きSOLARを使用するが、推論効率の改善と仮説選択手段の開発が重要課題として挙げられる。そこで、本研究では次の3テーマを設定して取り組んだ。 (1)仮説発見のために、SOLARと関連する仮説生成手法の効率化と高機能化を図る。 (2)仮説選択のために、確率的・非確率的手法に基づいた有効な選択方法を開発する。 (3)システム生物学の問題に応用し評価する。
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